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機動戦士ガンダム SEED C.E71 連合兵戦記(仮)
第3話 形勢一変
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力化を進めていたことと、プトレマイオス基地を初めとする月面基地や宇宙要塞には太陽光発電システムやレーザー核融合炉によるエネルギー生産設備があった為影響は少なかった。
反対に海軍は、原子力空母と原子力潜水艦を初めとする原子力艦艇が使用不能となった。
また沿岸警備隊は、それまで哨戒網の大半を担ってきたUAVや無人哨戒艇が電波障害で使用不能となり、その能力を大きく低下させた。
その為、旧式艦艇の再就役や旧式のヘリ空母とその艦載機にエアカバーを頼らざるを得なくなった。
これは、ボズゴロフ級潜水空母の跳梁を招く原因ともなった。
陸軍は、発電所から補給が期待できない為、電源車を多数引き連れねばならなくなった。
それは、かつて化石燃料が国家の血液であった頃に各国の機甲師団がタンクローリーを補給部隊に多数編入していた時代の再来であった。
またエネルギーを節約せざるを得ないためリニアガンの威力低下を招いた。
開戦初頭、リニアガンタンクの主砲がジンに有効打を与えることができなかったのには、このような事情もあった。
それに対して液体炸薬式のこの砲は、今では骨董品に片足を突っ込みつつある火薬式の火砲と同様にさほど電力供給に依存していない為、電源車が存在しない状況でも十分に運用可能であった。
またハンスは、この砲を航空偵察対策にゴライアスと作業用パワードスーツを利用して丁寧に横倒しにさせた後、比較的重量の軽い瓦礫を積んで擬装とする等の念入りにカムフラージュしていた。
その為航空偵察でもスクラップと判断され、ザフト軍は警戒以前にその存在を想定すらしていなかったのである。
そしてそのつけは、現在、前線を戦っているザフトの兵士が贖うこととなった。
付近の歩兵と機甲兵による信号弾を用いた着弾観測の元、正確に砲弾を送り込んでいた。
これらの砲弾は全て榴弾である。
その為、ジンの装甲を貫徹するのは困難だったがその衝撃は相当のものであった。
着弾の衝撃が3機のジンと操縦者を襲う。
だが、不意に砲撃がやむ……
「弾切れか?」
バルクがそう判断したのと同時に、周辺に聳え立つ幾何学的な廃墟群の間からゴライアス6機が飛び出す。
さらにくすんだ灰色のコンクリートの廃墟の中に潜む歩兵部隊が対物ライフルや対戦車ミサイルで支援する。
ゴライアス部隊は、人工筋肉によって強化された筋力でグレネードを投擲すると一気に散開し、離脱する。
グレネードは、ジンの腰ほどの高さまで舞い上がると次々と炸裂し、黒煙を撒き散らした。
ジン3機の周囲は、タコが墨を吐き出したかのように黒煙に包まれた。
同時に砲撃が再開され、再び砲弾がジンの頭上に降りかかる。
この時、砲撃は、ジンの
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