提督はBarにいる×山勘編・その3
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だ」
程よく蒸された鱈の身と、野菜に春雨。そこにオイスターソース等で甘辛く仕上げたタレが絡み合う。米でもいいが、やはり酒の肴にピッタリだ。
「そういえば、奴が言っていたが出世欲が無いらしいな?」
酒と肴、時折煙草を嗜んでいた山勘が口を開いた。
「まぁね。他の提督がどうかは知らんが、俺は今の立ち位置が気に入ってるよ」
実は何度か本土での勤務も打診されてはいた。それ相応のポストを準備するので是非国内で……と。しかしどの話も、条件に『既存の部隊の現地残留』が明記されていた。その時点でどの話も論外だった。
今まで手塩にかけて鍛え上げ、家族同然に付き合ってきた連中を見放す位ならば、出世の道から外れようと、日本へ戻れなかろうと構わない。そもそもこの地位まで上り詰めた辺りで満足してるんだ、出世したいのは血気盛んな若いのに任せるさ。
「……そうか、よほどここの艦娘達はいい扱いをされているらしいな」
「当たり前だろ?ブラック鎮守府糞喰らえってな」
ブラック鎮守府の提督なんぞ、甲標的にでも積んで敵艦隊に突撃させてやりたいくらいだぜ、ったく。……ん?もしかしてこの山勘て野郎を送り込んで来たジジィの意図は、俺の素行調査だったりすんのか?だとしたら失礼甚だしい話だ。
「何か勘繰っているようだが、安心しろ。俺は純粋に酒を飲みに来ただけだ」
……そうは言われても、一度疑えば怪しんでしまうのが人情ってモンだろう。
「さて、そろそろ麺類でも食べて〆にしたいんだがな」
「〆の麺って言うと……ラーメンかい?」
「ラーメンもいいが……たまには違う麺料理がいい。中華麺でラーメン以外の料理を頼めるか?」
まぁ、注文されたら作るのが俺のポリシーだからな、何とかするさ。
《食べるラー油で!豆乳だれつけ麺》※分量2人分
・中華麺(太麺推奨):2玉
・長葱:1/2本
・生姜:1片
・万能ネギ:3本
・胡瓜:1/2本
・食べるラー油:大さじ1
・オイスターソース:大さじ1
・醤油:大さじ1
・豚挽き肉:150g
・にんにく:1片
・食べるラー油(油のみ):大さじ1
・豆乳:200cc
・だし汁:100cc
・白練り胡麻:大さじ2
・味噌:大さじ1
・きび砂糖:小さじ1
・塩:小さじ1/2
ラーメン以外との注文だったので今回はつけ麺にした。中華麺を袋に書いてある時間通りに茹でて、流水にさらし、くっつかないようにごま油少々と千切りにした胡瓜も和えておく。
フライパンで食べるラー油の上澄みの油を熱し、そこにみじん切りにした生姜とにんにくを入れて炒める。香りが立って来たら挽き肉を加え
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