暁 〜小説投稿サイト〜
提督はBarにいる・外伝
提督はBarにいる×山勘編・その2
[3/4]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
ンタンをお湯に溶いてゼラチンで固め、煮凝りもどきにして混ぜてやると食べた時にジュースが溢れ出すぞ。……まぁ、そうなると焼き小籠包か焼き餃子か境界が曖昧になってくるが。

 次に、香味野菜を刻んでいく。ニラは小口切り、長ネギは白い所をみじん切り、玉ねぎもみじん切りにし、肉に加えてねっとりとまぜておく。

 餃子のタネの最後は、白菜。細切りにしてから小口に刻み、片栗粉大さじ3をまぶして白菜の水分を封じ込める。これもジューシーに仕上げる上に餃子が破れにくくする為の一手間だ。

 肉→香味野菜→白菜の順が良い、というのは彼の中華の達人・陳健民氏の語っていた点心作りのコツだ。餃子に限らず小籠包や焼売、肉まん等もこの手順で混ぜると味が染みやすくてタネが纏まりやすい。


 餃子の皮も作れなくは無いんだが、今回は市販の物で時間短縮。皮の端に水を付けて、要領よく包んでいく。数が多いので、早霜にも手助けを頼む。

「すまんが灰皿を貰えるか?」

 山勘が懐から煙草を取り出していた。

「すまんが手が汚れているからな。……武蔵、灰皿を共有してやってくれ」

「あぁ、構わんぞ」

 ウチの愛煙家達も結構な量を吸うので大きめの灰皿を準備している。申し訳無いが共有して貰おう。

「へぇ……ラキストか」

 餃子を包む手は休める事なく、山勘と会話を交わす。

「あぁ、幸運を呼び込む煙草でな。コイツを吸うようになってから犯人を逃した事は無い」

 そう言って顔を綻ばせながら、山勘はラッキーストライクを1本くわえて、オイルライターで火を点けた。

【ラッキーストライク】
タール11mg・ニコチン1mg

 アメリカ産の紙巻き煙草。香りはトーストを焼いた感じと言われる。よく言えば芳ばしい、悪く言えば若干焦げ臭い。個人的にはタール多めの割に重く感じない。煙草味してるので好きな人は好き。俺としては美味いと思う。煙が多いので嫌いな人には煙たがられやすい。煙草初心者にも割と勧めやすい、と思う。臭いには注意(染み着き易い)。


 話が逸れたな。餃子に戻るぞ。焼きに入る前にぬるま湯150ccに残しておいた片栗粉大さじ1を加えて溶いておく。大きめのフライパン(またはホットプレートなど)にサラダ油を引いて、湯気が出てきたら餃子を並べていく。全部並べ終わったら水溶き片栗粉を全体に回しかけて蓋をして蒸し焼きに。ある程度焼いてからの蒸し焼きにするスタイルもあるが、ウチは最初から蒸し焼きだ。この方が火の通りにムラが出ないし、皮がパリパリに仕上がりやすい。※あくまで個人の感想です

 焼き色を見つつ、良い具合に焼けたら切り離して盛り付け。

「へいお待ち、『特製焼き餃子』だ。ウチのは濃い目に味付けしてあるから、何も付けないで食べてからタレ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ