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提督はBarにいる・外伝
提督はBarにいる×神薙改式編・その1
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すかね?」

 ナギーは座っている席の右隣に腰掛けていた、那智に尋ねている。

「オススメ?オススメか……改めて問われると困る質問だな」

「確かにな。料理を頼んで出てこなかった事が無い」

 クックッと喉を鳴らしながら笑う武蔵。

「和食、洋食、中華にスイーツまで。大体何でも作っちゃうものね提督は」

 苦笑いしながら応じる足柄。改めてそうやって解説されると、何やら恥ずかしい物がある。

「あら、イタリアやドイツの料理も美味しいわよ?」

 そう返して来たのはカリーヴルストを肴にヴァイツェンを飲んでいたビス子。

「ま、要するに自分の好きな物を頼めばOKネ!」

 最終的に纏めたのは我が嫁金剛。その通りの事を言ってるんだが、そのまんま過ぎてお前が言う必要あったのか?とツッコミを入れたくなった。

「ん〜……そう言われると余計に悩むなぁ」

「なら、嫌いな物は無いのか?」

 好きな物が有りすぎるなら、嫌いな物を除外したメニューをってのは安直だが、サッと決めやすいだろう。

「う〜ん、僕基本的に肉食なんですよねぇ。嫌いなのは……茄子にピーマンにキャベツに…」

「おいおい、随分と子供っぽいなぁ」

 ん?子供っぽい、か。なら『アレ』にするかね。

「あ〜、OKOK。こっちで適当に作るよ。飲み物はどうする?」

「一応取材なんで、アルコールはNGで。なんか適当に炭酸でも下さい」

 それじゃあ味気ないだろう。折角Barに来たんだ、その雰囲気だけでも味わってもらわにゃ。俺が早霜に目配せすると、お任せくださいと頷いた。

「ではお客様、ノンアルコールのカクテルなどいかがでしょう?」

「あ、いいですね!じゃあそれで」

 早霜に相手を任せて、こちらは調理に取り掛かろう。何せワンプレートだが品数は多いからな。
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