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真剣で私に恋しなさい!S〜それでも世界は回ってる〜
43部分:第三十九話 納豆小町、燕参上 !
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れたかといいますと!!」


燕ちゃんカップ型の松永納豆(試供品)を取り出す。


「バーン!秘訣はこれです松永納豆ッッッ!!!もちろんこれ食べれば強くなれるわけではありません。しかーし!ここぞという時に粘りが出ます!皆さんも、栄養満点の納豆を食べて、エンジョイ青春!試食したい人は、私がもっていまーーす!!皆さんも一日一食、納豆、トウッ!!以上、松永燕でした!ご静聴感謝します!」


スピーチを終えると学校内から喝采が巻き起こった。
流石は納豆古町……。宣伝は命なのね、揺るがない……燕ちゃんパネェ……。
その最中で、俺はこっそりと燕ちゃんにメールを送った。内容はさっきの試合について。
クラス内では燕ちゃんの話題で持ちきりだ。というかモロがポスター持ってることに驚きだが……


「あぁーー!思い出したわ!」

「どうしたワン子?」

「何を思い出したんだ?犬」

「松永って、悠里が毎年修行に行く京都の武道家じゃない!!」


ワン子の言葉の後、クラス内は一瞬の静寂に包まれる。そして……


『なんだってぇぇぇぇぇ!!??』


クラス内(主に男子)の叫びがこだました。……うるせぇ。


「おい悠里!お前なんであんな可愛い先輩を俺様に紹介しないんだよ!?」

「ポスター見てハァハァするような奴を誰が紹介するか。大体、修行に行くんだぞ?」

「まぁ、兄さんに限ってそっちに走ることはないよな」

「単に気づいてないだけかもねぇ……」

「祭りくらいには行くけどな」

「なにぃぃぃ!?」

「それって松永先輩の浴衣見れんのか!?」

「まぁ……見たな。何度か」

『ノォォォォォ!!!』


何故か悲痛な叫びを上げるガクトやヨンパチ達。…わけわからん。


「ゴゴゴ……」

「京?なんでそんな迫ってくるの?目が真剣で恐いんだけど!?」

「悠里への嫉妬の炎で私の心は燃え上がっているんだっ!!」


そう言って抱きついてきそうになる京を寸前で止める。危ない危ない。その後、ガクトが紹介してくれとしつこいので、メテオドライヴ(FFZの必殺技。俗にいうバックドロップ)で沈めた。





燕side

教室に移動中、悠里くんからメールが入ってることに気付いた。中身を開いて見てみると、


『お疲れ様
いい勝負だった
モモの分析はうまくいった?』


……流石は悠里くん、私の狙いは読まれてたか。侮れないな〜。
更に続きがあるみたいで、画面をスクロールすると、


『ようこそ川神へ』


という文字があった。
それを見て私はクスッと笑みを零した。


「何を見てるんだ燕?……って、悠里からのメールか」


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