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真剣で私に恋しなさい!S〜それでも世界は回ってる〜
43部分:第三十九話 納豆小町、燕参上 !
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?(彼?)」
「私は燕。松永燕。よろしくね百代ちゃん」
2人は握手を交わす。その瞬間、百代から笑顔が消えた。
(強い…それを今まで感じさせないとは…こいつ…)
「松永…と言ったな…あの松永か?」
「うん。一応武士娘として、決闘とかもしてるよ」
「悠里がよく言っていたからな。松永の武士娘が強いと」
「ありゃりゃ……悠里くんがそんなこと言ってたんだ。嬉しいねぇ」
「何故川神に?」
「おとんの仕事の都合。これが関東へ来た理由。川神学園を選んだ理由は、賑やかで楽しそうだから…そしたらいきなり源義経だよ。いいよねぇ、破天荒で」
「なるほど、分かりやすいな燕。では、川神の流儀でお前を歓迎してやろう。決闘だ」
百代の言葉に3-Fのクラス内はざわめきに包まれた。
悠里side
今日もいつも通りHRで朝が終わると思っていると、校庭に気を感じたので見てみた。そこには校庭の中心で戦う2人の生徒が見えた。1人はモモ、そしてもう1人は燕ちゃんだった。燕ちゃんは近くにあるヌンチャクを拾うと、モモに攻撃し始めた。
「なんだあれ……姉さんとやりあってる人がいるぞ」
「そして勝負になってる。これは珍しい」
「3-Fの転入生か。彼女の名は松永燕。字は体を表すとはこのことだな」
「松永…聞いたことあるわ…転校してきたのね!」
「義経達といいこの人といい、レベル高いなぁ」
「あれ…?なにかしら、他にどこかで聞き覚えが……」
ワン子がなにやら言っているが、燕ちゃんは今度は薙刀に武器を変えて攻め始めた。
「器用だな。あの分ならレイピアも使えそうだ」
「でもあの分ならワン子の方が扱い巧いよね」
「専門職でもないのに、あれだけ動けるのはそれだけでも凄いけどねぇ……」
そう。燕ちゃんの強みは様々な武器を扱える器用さ、そして自身のスピードを生かした戦闘法だ。それを今回の戦いでフルに発揮している様に見えるが……
(燕ちゃんは本来、モモと互角に戦えるクラスの武人だ。なのに、今の戦い方はどう見ても相手を分析してるようにしか……)
ん……?まてよ…モモを分析してるのか……?
いや、それなら納得がいく。燕ちゃんは相手をしっかりと研究、分析してから必勝法を考え戦う。
ならば武器に対する得意不得意を探っているということになる。
そんな感じに色々考えていると、始業のチャイムがなってしまい、2人の対決は終了した。2人には大きな拍手が送られた。
すると燕ちゃんはマイクを持って前にでた。
「皆さん、暖かいご声援、ありがとうございますっ。京都から来た、松永燕ですっ!これからよろしくっ!何故私が、川神さん相手に粘
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