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真剣で私に恋しなさい!S〜それでも世界は回ってる〜
43部分:第三十九話 納豆小町、燕参上 !
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くり掴まえてから。


「オジサンの姑息戦法が全く通じねぇんだよ」

「打ち方ショボいだけだろ、それ。ある程度予測できればそんなの無意味」

「悠里の言う通り。……飲むかい?」


弁慶から杯を渡されて、川神水を注がれ、俺はそれを豪快に飲み干す。


「フゥ〜。ご馳走さん」

「飲み方も豪快だね。流石は大和の兄貴分」

「もう知ってたんだな」

「大和に聞いたからね。もういっちょいく?」

「頂きます」

「2人とも仲良さそうだねぇ〜。微笑ましいねぇ」

「ぐわっ!またかよ!?」

「ちなみに、ここからこう続けると面白い」


俺は順番に駒を動かしていく。


「……!なるほど」


弁慶は何か気付いたようだった。ニヤリと笑うと、俺はそのまま駒を動かす。


「ん……?別に変な所はねぇが……」

「よく見てごらんよ、先生」


ヒゲ先生は視点を変えて将棋盤を上から見ると……


「ん〜……?……あ!?」


上から見ると、駒の配置が『ヒゲ』と見えるようになっていた。


「なかなか芸が細かいね」

「昔によく、鉄爺の相手させられたからな」


それから少し、俺は弁慶と話しながら川神水を飲んで、親睦を深めた。
その後は川神院へ戻って、いつも通り修行をする。その夜、大和から連絡が入って明後日の金曜日に義経達の歓迎会をするそうだ。その際の準備関係を頼まれた、金曜まで忙しくなりそうだ。





6月11日(木)


百代side

「さて、今日はいきなり転入生を紹介するよ」


3-F、朝のHRでは担任のゲイツの一言にクラス内はざわついていた。どうやらクローンではなく普通の人間らしいが。


「どーせムサイ男とかそういうオチだ。ソースは私の勘」

「なるほど充分ありえるで候」

「いいんだ。私には清楚ちゃんがいるもーん」

「モモヨ。直感は頼りになるが、決めつけるのは駄目だぞ」

「またなにかありがたい事を言われた気がする」

「それでは転入生、軽やかにどうぞ!」


ゲイツの紹介を受けて、燕が教室に入ると、クラス内は歓喜に沸いた。


「まさかの超美少女きっ、きたぁあああああ!!」

「はじめましてーっ」

「可憐だっ…!やったな皆の衆っ…ついに我等3-Fは、美少女を手に入れたっ!悲願達成っ!大願成就っ!」

「おいおい。美少女は私やユミがいるだろチミ」

「ひいっ、川神さんはそれよりも恐怖がまさって…」

「失礼な。まぁそんな事より、目の前にいる一輪の花だ。私は川神百代!よろしくな。友達からはじめよう」

「武神だね。彼からよく話は聞いてるよ」

「ん
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