提督はBarにいる×プレリュード編・その6
[2/3]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
すると、ガナッシュってのはチョコレートに生クリームを加えた口どけの滑らかなチョコレートの事だ。湯煎しながらチョコを溶かし、生クリームと香り付けのブランデーを少しずつ加えながら混ぜ、型に入れて冷し固める。ガナッシュは冷えてもガチガチには固まらず、ある程度の柔らかさがあるので冷やした後でも成型しやすい。
そして次が最大のポイント、冷し固めたガナッシュを春巻きの皮で包む。試作当初は揚げている最中にチョコが溶け出してきて悲惨な事になったりしたが、春巻きの皮で包んでから天ぷら衣を付けて揚げるのを思い付いてからは漏れる事もなくパリパリという食感もプラスされて一石二鳥だった。
春巻きの皮で包んだら、手早く衣を付けて揚げる。春巻きの皮で包む前に、衣は準備しておこう。ドロッとした粘りけの強い衣にするのがポイントだぞ。揚げ時間は30秒〜1分。揚げ過ぎれば幾ら春巻きの皮とはいえチョコを留めておけないからな。手早い調理が求められる。
「さぁ、デザート系天ぷら『チョコの天ぷら』だよ」
2人は戸惑いながらも箸で摘まみ上げ、一口パクリ。衣のサクサク、春巻きの皮のパリパリ感、そして中心から溢れてくる温かく蕩けたチョコレート。今までにない斬新な食感の一品だろう。
「美味っ!何これ!」
「チョコって揚げれるんだな……」
何事もチャレンジよ、帆波大佐。さて、お次は更にビックリしてもらおう……この時期には嬉しいアイスの天ぷらを味わってもらおう。
熱で溶けてしまうアイスを、揚げ物にしてしまう。暴挙のように思えるそのレシピを開発したのが、新宿にある『天ぷら つな八』。ここのアイスの天ぷらは一度食べたが、どうやって作っているのか分析不能だった。アイスの周りを覆っているのは、天ぷらの衣のみ(に見える)。何かで熱に触れないように覆っている訳でもないのに、中のアイスはしっかりと冷たさを残しつつ程よく溶けた絶妙な揚がり具合。そこに季節のフルーツを使ったソースをかけて食べるのだ。プロの仕事にただただ感服してしまった。
しかしそれで終わっちゃあ俺の名が廃る。どうにか出来ないかと模索していると、探せばあるものでアイスを食パンやカステラ等で包み、ラップで抑えて一晩凍らせ、そこに衣を付けて揚げる、というアイスの天ぷらのレシピを見つけた。見つけたのだが……正直、そんな手間をかけるのが面倒くさい。そこで俺は、市販のアイスでどうにか出来ないかと色々試した。その中で美味かった奴を3つ、紹介したいと思う。
《提督厳選!アイスの天ぷら3種》
(雪〇だいふくの天ぷら)
・雪見〇いふく:1つ
・チョコの天ぷらに使った衣:適量
・片栗粉:大さじ2
真っ先に思い付いたのがこれ。餅をカステラの代わりにしようって算段だ。チョコ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ