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機動戦士ガンダム SEED C.E71 連合兵戦記(仮)
第2話 反撃の序章
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施されたボディスーツに身を守られていようが関係なく、炎と衝撃と破片で打ちのめされ、即死した。
装甲車の銃座に付いていた兵士は、上半身のみの姿で、天高く舞い上げられ、近くの商店の看板に激突した。
看板に叩き付けられた身体の断面から零れ落ちた内臓が、看板の文字を赤黒い血で染めた。
本来、モビルスーツ部隊を支援するはずだった彼らは、その本分を活かすことが出来ず、全滅したのであった。
同じ頃、待ち受ける罠に気付くこと無く、ザフト軍部隊のジン3機は、廃墟を我が物顔で進軍していた。
その姿は旧約聖書のノアの大洪水前に地上を闊歩していたという巨人族さながらの傍若無人さである。
「爆発!」
「偵察隊が、ナチュラルの奴らと交戦したのか?」
「…全機、警戒を怠るな!」
隊長のバルク・ラースンは、2人の部下に警戒を怠らないように注意した。
地上戦を何度か経験している彼は、モビルスーツがプラントの宣伝機関が言う様な無敵の兵器
ではないということを認識させられていた。
彼ら、ウーアマン中隊旗下のバルク偵察小隊は、本隊に先行して偵察隊として任務に従事していた。
「装甲車の反応が途絶しました!」
バルクの部下、ジン2番機のパイロット ウェルが言う。
「装甲車が撃破されたか……モビルスーツの脅威になる装備を保有してる可能性がある…油断するなよ」
「たかが歩兵がやられた程度でオーバーですよ隊長」
「歩兵の連中はドジ踏んだんでしょ」
彼らモビルスーツパイロットは、戦闘機や装甲車両の乗員、機械化歩兵や艦艇のクルー、果ては、彼らに物資を届ける補給課等の後方部門を見下す傾向があった。
ただ例外的に彼らを戦場の主役足らしめているモビルスーツのメンテナンスを行う整備兵に対しては、敬意が払われていた。
「へっ!ナチュラル共なんてみんなモビルスーツを見たら逃げるような奴らでしょう?」
「…連合の物量を舐めるな!モビルスーツは無敵ではない」
元がコロニーの独立運動の為の民兵組織であるザフトは各国国家の軍隊の連合である地球連合軍と異なり、大佐、中佐、少佐といった明確な軍階級が存在しない為、上官に対しても敬語を使わないことも度々あった。
この特異性により、長い平和により官僚組織として硬直化していた地球連合軍よりも柔軟に行動できることもあったものの、同盟者の本格的な軍組織である大洋州連合軍やアフリカ共同体軍との連携に支障をきたす事態も何度かあった。
しかし、相次ぐ勝利と快進撃がそれらの欠点を覆い隠していたのである。3機のジンは、都市内の装甲車のシグナルが消滅した地点に到着した。
そこには、道路の中心で黒煙を上げる物体があった。
大きく拉げたその物体は、肉やゴム、金属やプ
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