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機動戦士ガンダム SEED C.E71 連合兵戦記(仮)
第2話 反撃の序章
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家であるプラントは、大人口を抱える地球連合軍と異なり、歩兵部隊に十分な人口を回せず、一部では、親プラント国家の兵員に依存する程であった。
今回の例では、本来なら正面戦力であるジンを先頭にして市街地への偵察を行い、ジンでは、偵察出来ない場所…建物内や地下鉄道網、下水道等を歩兵やドローンによって探索することや進路上に存在するモビルスーツの脅威となる対戦車歩兵の排除と仕掛け爆弾や地雷等のトラップの発見除去を装甲車と歩兵が行うべきであるにも関わらず、この部隊は、ジン3機と装甲車と歩兵部隊を分離し、装甲車と歩兵部隊のみで都市部への斥候として単独で送り込んだのである。
装輪式装甲車も歩兵も正面戦力としては、それ程のものではない…これでは、敵の戦力を図るための捨て駒と大差ない運用である。
「これでは、古代スパルタの補助兵と変わらんな…」
思わず、ハンスは彼らに同情していた。
だが彼も彼の部下も敵を見逃すほど、愚かでもお人よしでもなかった。
市内に待ち伏せる敵のこと等、知る由も無く装甲車と歩兵部隊で構成されるザフト軍部隊は、市街地へと侵入した。
このザフト軍装甲車は、左右6輪のタイヤにより、移動する装輪式装甲車で、車体上部に13mm銃座を装備していた。
「ひでえ風景だぜ…」
銃座を握る金髪のザフト兵は、緑色の瞳で目の前の惨状……ガラスが残らず割れ、一部が崩れた高層ビルディング、くすんだ廃墟群、 交通事故を起こしたまま放置された電気自動車を眺めて言った。その直後、またしても車体が大きく揺れた。
「それにしてもよく揺れやがる」
装輪式は、本来なら市街地の道路などでの運用が理想的であったが、エープリルフール・クライシス以降、都市のインフラはメンテナンスが施される事無く放置されていた為、瀕死の老人の様な状態であった。
そしてそれは、道路も例外ではなく、事故車と瓦礫、爆撃の穴で飾られていた。
そしてこの状況は、万全の状態での道路での運用が理想的な装甲車にとってはお世辞にも快適と言える環境ではなかった。
「畜生!ナチュラル共、逃げる前に道路直してから逃げろよな…」
装甲車を運転するザフト兵は、事故を起こさない様に注意しながら愚痴った。
もし横転でもすれば、いい物笑いの種だ。
不意に装甲車が、眼の前の瓦礫に取り付けられていたワイヤーに引っ掛った。
「ちっ」
装甲車は、慌てて停車する。
直後、近くに巧妙に瓦礫に隠されていた対戦車ロケットランチャーが発射された。
発射された弾頭が車体側面にめり込み、車両は動きを止めた……弾頭の信管が作動、爆発が装甲車を吹き飛ばした。
その周囲に展開していた歩兵部隊は、難燃繊維の軍服を着用していようが防弾対策が
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