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真剣で私に恋しなさい!S〜それでも世界は回ってる〜
42部分:第三十八話 世間は狭いもの
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ではどうぞ〜
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第三十八話 世間は狭いもの
2009年6月10日(水)
「俺はシンロン。愛も情も許さない……いざ勝負、川神百代!」
ドカーン!
「うぐわぁ!お前に勝ち、梁山泊に入ろうとしたものをー!」
いつもの如く、モモに挑んだ挑戦者は星になった。モモはその後に大和へちょっかいを出す。うん、いつも通り今日も平和だ。
「リンリンリリン、リリーン♪」
そこへ文学少女こと、葉桜先輩が現れる。
「おお見ろモロ!葉桜先輩だぞ清楚だなぁ!」
「本当だ…見てよ。自転車に乗る姿も絵になるねぇ」
ガクトとモロは葉桜先輩に目を向けると、葉桜先輩もこちらに気づいた。
「モモちゃん、天城くん、こんにちはー」
「こんにちは葉桜先輩」
「こんにちは清楚ちゃん!おっぱい揉んでも……」
「モモ?(ゴゴゴ……)」
「じ、冗談だよ悠里……(ガタガタ……)」
暴走しかけたモモを、黒いオーラを出して止める。まったく、油断も隙もないな。
「あれ?姉さんと兄さんはいつの間に仲良くなったんだ?」
「ワタシ、美少女に目ガナイ。スグニ教室ニイッテ、口説イタ」
「オーイエス……」
「昨日帰るときに偶々会って、そのままフェンリルで送って、アドレス貰った。以上」
「悠里らしいね」
「なんで悠里はあんなに異性から番号を貰えるんだ……」
「そりゃあ、ガクトと違って下心とか全く無いしね」
「全て善意でだからな。なにより目が血走らない」
「葉桜さんを紹介してくれよ悠里!ハァハァ!」
「面倒くさいからヤダ☆」
血迷った表情でガクトは言い寄ってきた。いよいよただキモいだけになったな。
「紹・介・し・て・く・れ・よ!!!」
「ああもう、うるせぇな!分かったよまったく!だから血の涙を流すな!!」
「楽しそうな友達だね。天城くん」
その様子を葉桜先輩は楽しそうに見ている。
「島津岳人です。ベンチプレスで190上げます。結婚を前提に俺様と付き合ってくだ」
「なに朝から暑苦しいこと言っとるかお前は」
ドカッ!
俺はガクトをアッパーカットで沈めて発言を中断させた。いきなり結婚前提とかはやめろといつも言ってるだろうが。
「あはは、お互いわかり合ってからね、島津くん」
「すみません、葉桜先輩。バカですけど根はいい奴なんで」
「大丈夫。いい子だってことはわかったから」
「フフフ。キモいと言われなかっただけ善戦しただろう」
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