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機動戦士ガンダム SEED C.E71 連合兵戦記(仮)
間章 7話 地球戦線
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C.E 70年4月17日 再び宇宙で大規模な戦闘が発生した。

世界樹攻略戦での被害を回復した地球連合宇宙艦隊は、プラント本国制圧の為、
月面 プトレマイオス基地より、第5艦隊、第6艦隊を進軍させた。

プラント管理下の資源衛星 ヤキン・ドゥーエ付近でザフト軍防衛艦隊と激突した。

このヤキン・ドゥーエは、C.E 55年に開発された資源衛星で、当時は、ザフト軍の補給拠点として利用されていたが、ユーラシア連邦のアルテミス要塞を初めとする宇宙要塞と異なり、本格的な武装は施されていないかった。

純粋な艦隊戦力では、世界樹攻防戦の後も、未だに地球連合側は、ザフト軍を遥かに上回っていた。
だが、機動兵力では、モビルスーツを有するザフト軍が優越していた。

更にザフト軍は、長躯補給を繰り返す必要があった地球連合側に比べ、ヤキン・ドゥーエという宇宙拠点が間近に存在していた為、兵站面でも有利であった。

この時、要塞砲を持たないヤキン・ドゥーエ守備のザフト軍の一部は、要塞砲の代わりにヤキン・ドゥーエ内に存在する物資輸送用の小型マスドライバーで隕石や金属の塊をヤキン・ドゥーエ制圧の為に接近してきた連合艦隊に撃ち込むことまでした。

この即席のレールカノンは、アガメムノン級宇宙空母 プトレマイオス級宇宙戦艦を含む10隻を撃沈した。

地球連合軍は、ヤキン・ドゥーエの宇宙ドックや採鉱施設に損害を与えたものの、ザフト軍のモビルスーツ部隊の前に戦力の半数以上を喪失し、撤退した。

この戦いの後、プラント最高評議会は、ヤキン・ドゥーエをプラント本土防衛用の宇宙要塞に転用することを決議した。

以後、宇宙要塞となったヤキン・ドゥーエは、宇宙におけるザフト最大の拠点として機能することとなる。

C.E 70年 5月2日 

この日 旧アフリカ連合領 モロッコ州 カサブランカ沖……スペイン語で「白い家」を意味するこの海域は、 人間の血と兵器のオイルで醜く染め上げられた。

アフリカ共同体が制圧しつつあったモロッコ州 カサブランカ沖で地球連合地上軍を支援すべく出撃したユーラシア連邦艦隊を主力とする地球連合軍地中海艦隊と編成されたばかりのザフト軍 ボズゴロフ級潜水空母を中核とする潜水艦隊が激突した。

この第一次カサブランカ沖海戦でザフト軍は、ようやく部隊編成できる程の数が揃った水中戦MS UMF-4A グーンを投入、未だにニュートロンジャマー下の戦場に適応できなかった地球連合艦隊は、壊滅した。

この戦闘で投入されたボズゴロフ級潜水空母は、全て軌道上で組み立てられて建造されたものでカーペンタリア沖に「竹トンボ」と呼称される特殊モジュールによって投下されたのであった。

ボズゴロフ級潜水空母と機動兵器モビル
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