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機動戦士ガンダム SEED C.E71 連合兵戦記(仮)
間章 7話 地球戦線
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をもってしても戦況を好転させることは出来なかった。
長期化する戦闘によってパイロットには疲労が蓄積していた。
これは、ザフト側も同じ条件であったが、彼らは、身体能力に優れていたコーディネイターであったことが明暗を分けた。
またメビウス・ゼロのガンバレルは運用に高度な空間認識能力を必要し、複雑な操作行うためパイロットは、メビウスのパイロット以上に消耗が早かった。
メビウス・ゼロ隊は、櫛の歯が抜けるかのごとく次々と撃墜されていった。
中には補給作業中に母艦ごと撃沈されたものもいた。
防衛艦隊の半数以上を喪失した地球連合側は、撤退を開始した。
ザフト軍は、エンデュミニオン基地への上陸を開始、一部の勇敢なクルーが操縦する仮設輸送艦は、ドックに強行突入したものさえいた。
ザフト軍は、一部の防衛部隊を基地に置き去りにして逃げ帰る地球連合艦隊を見て嘲笑すると共に自軍の勝利を確信した。
そしてそれは、間もなく最悪の形で裏切られることとなった。
ザフト軍がエンデュミニオン基地の制圧を開始した頃、同基地の最深部では、敷き詰められた巨大なパラボラアンテナの群れが発動の時を待っていた。
ザフト軍がエンデュミニオン基地の7割を制圧したのと同時にエンデュミニオン基地とその周囲は、エンデュミニオン基地を起点に光に包まれた。
その恐ろしい光に呑み込まれた物体は、連合もザフトも区別なく次々と爆発していった。
そしてエンデュミニオン基地自体も砂の城の様に崩れていき、間もなく大爆発を起こして消滅した。
効果範囲にいたザフト軍部隊は、例外なく全滅し、後に残されたのは、舞い上げられた遺灰のようなレゴリスと真空の宇宙空間で冷却される事無く高熱を周囲に放つ、溶鉱炉から取り出されたばかりの銑鉄の如く赤熱する鉄屑のみであった。
辛うじて難を逃れたザフト軍部隊は、一瞬何が起こったのか理解できなかったが、直ちに事態を理解すると敗走する地球連合艦隊の追撃を中断し、目の前で大爆発を引き起こしたエンデュミニオン基地とその周囲に残された残骸から生存者を探すべく、救助作業を開始した。
それが無駄な努力であると知らずに……
エンデュミニオン基地と周辺に展開するザフト軍を壊滅させたものの正体は、最深部に存在するマイクロ波発生装置「サイクロプス」であった。
「サイクロプス」は元々、軍事兵器ではなく、エンデュミニオン基地がレアメタル採掘基地であった頃、クレーター内に存在するレアメタル採掘用の機材であった。
この装置は、レアメタルを内包した氷をマイクロ波を照射することで熱で融解させ、中に存在するレアメタルを取り出すのが本来の使用目的であった。
地球連合軍は、この装置を一種の自爆装置として利用したの
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