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機動戦士ガンダム SEED C.E71 連合兵戦記(仮)
間章 7話 地球戦線
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戦果を挙げていた精鋭MA部隊 メビウス・ゼロ隊が投入された。

メビウス・ゼロは、大西洋連邦軍が開発し、地球連合軍の主力モビルアーマー
であるメビウスの試作機として開発された機体である。

この機体は、モビルアーマー以前の、かつてファースト・コーディネイター ジョージ・グレンが大西洋連邦軍人だった頃に搭乗した試作宇宙戦闘機の影響を強く受けており、機首のみを分離して大気圏突入可能である点や制式採用機のメビウスと異なりメインスラスターの方向転換ではなく補助バーニア噴射により方向転換を行う等技術的には、メビウスよりも1世代ほど旧式の機体であった。

そしてこの機体の最大の特徴は、機体の胴体部に4基装備された有線式オールレンジ攻撃兵器 「ガンバレル」である。

この「ガンバレル」は、推進器と内蔵されたリニアガンで構成され、攻撃時は、本体より
射出され、有線誘導による遠隔操作によって本体火器の射程圏外の敵機の撃墜を目的として
開発された兵装である。

有線兵器は、敵機の予想しえない方向から攻撃可能で、有線制御である為、ニュートロンジャマーによる電波障害下の戦場でモビルアーマーが、運用可能な数少ない誘導兵器でもあった。

その為、メビウス・ゼロは、モビルスーツを保有しない地球連合軍の中で唯一ザフト
軍の保有するモビルスーツに対抗可能な機体であった。

しかし、この有線攻撃兵器「ガンバレル」は、使用者に高度な空間認識能力が、要求されるのみならず、パイロットは、本体であるメビウス・ゼロの操縦も同時に行わなければならない為、メビウス・ゼロは、3個小隊15機のみしか存在なかった。

なおメビウス・ゼロがその優れたスペックを持ちながら主力モビルアーマーの地位を射止めなかったのもこの人員確保の面が主な原因であった。

エンデュミニオン基地を巡る戦闘は、まず本隊に先行して出撃した仮設輸送艦より発艦したスナイパーライフル装備のジン長距離強行偵察複座型で構成される特殊偵察隊と迎撃に出動したメビウス隊との戦闘によってその火ぶたが切って落とされた。

この偵察隊は、エンデュミニオン基地を取り巻く様に設置された監視衛星の破壊を目的とした部隊であった。
彼らの攻撃目標である監視衛星群は、エンデュミニオン基地の防衛システムの索敵システムとしての
役割をもっており、これを破壊することは、基地制圧の為の陸戦隊を乗せたシャトルや仮設輸送艦をエンデュミニオン基地に輸送する為には必要不可欠なことであったのである。

ナスカ級やローラシア級のような本格的戦闘艦を撃沈しえない攻撃でも民間機を転用した
シャトルや輸送艦を撃沈するのには十分であったからだ。

直後、進軍してきたザフト軍のナスカ級、ローラシア級の艦砲射撃の
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