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機動戦士ガンダム SEED C.E71 連合兵戦記(仮)
間章 7話 地球戦線
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する地球連合軍は、初戦
となったセウタの戦いで敗北し、各地で焦土作戦を行いつつ撤退を繰り返すばかりであった。

しかし5月30日 エジプト州北部 エル・アラメインで両軍は本格的に衝突した。

エル・アラメイン…西暦時代、ドイツの名将 エルウィン・ロンメルと彼の指揮下で連戦連勝を重ねた精鋭のドイツアフリカ軍団(DAK)が潤沢な補給を受けた米英連合軍に敗北を喫した激戦地は、再び砲声と爆音、兵士の悲鳴が木霊する地となったのであった。

エル・アラメイン会戦は、沿岸より上陸したザフト軍の陸戦MS TFA-2 ザウートを中核とする部隊
があらかじめ待ち伏せていた地球連合軍側大戦車軍団の衝突から始まった。

この時、地球連合軍の大戦車部隊を率いていたのは、陸軍大国のユーラシア連邦軍でも有数の戦車指揮官 モーガン・シュバリエ大尉であった。
彼は、夜間作戦に優れていたことと時折常人には無謀に見える優れた作戦を立案することから「月下の狂犬」と綽名されていた。

ザフト軍は、これまでのニュートロンジャマーによる通信障害によって連携の取れなくなった自軍を遥かに上回る地球連合軍を粉砕してきたことで油断があった。

しかし、モーガン・シュバリエ率いる戦車師団は、ニュートロンジャマーによる通信障害を逆手に取り、予め工兵により埋められていた地雷を初めとするトラップと信号弾、訓練を重ねた練達の戦車兵同士の技量のみで無線通信使用時とほぼ変わらないレベルの高度なフォーメーションを可能にしていた。

対するザフト軍は、多数のザウートと少数のジンの砂漠戦仕様 ジン・オーカーで編成されていた。
ザウートは、装甲と火力では、リニアガンタンクを優越していたが、機動性では、MSの上半身と重い火砲を備えていたこともあって遥かに劣っていた。

更にジン・オーカーに機動性で劣るため、双方の部隊は、互いに連携が取れず孤立してしまった。
本来後方支援に徹するべき、ザウートは、リニアガンタンク部隊に単独で交戦してしまうこととなった。
シュバリエ大尉は、少数のジン・オーカーをアフリカ統一機構軍に任せると自身の部隊をザウート部隊に突撃させた。
本来、接近戦は、モビルスーツの独壇場のはずであったが、この場合は、違っていた。
シュバリエ大尉旗下のリニアガンタンク部隊を先頭に地球連合戦車軍団は、数で劣る鈍重なザウート部隊を押し包むように接近するとフォーメーションを駆使してザウートをかく乱しつつ、次々と履帯を狙って砲撃した。

火力と装甲で上回るはずのザウートは、同士討ちを恐れて反撃できず、次々と履帯を撃ち抜かれて擱座していた。

さらに行動不能に陥ったザウートには、リニアガンタンク部隊に随伴していたユーラシア連邦機甲兵部隊の肉薄攻撃と上空の
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