夏の選抜 前編
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てるひともいなかったから、アゲハのところにきた」
「あの人はなにやってるんだ。子供みたいな奴はちゃんと見ないと駄目だろうに」
子供扱いされてしまい、若干むっときた。
「こどもじゃない」
「寂しがり屋の子供だ。現に、俺の所に来てる。鬱陶しいからあっちに行ってろ。そんなに寂しいなら、電話とかで仲間と話してろ」
「むー……………」
アゲハに言われてその方法に気づくも、悪口を言われたため、むくれながらもスマホを取り出す。そしてラインを開き、『ガンプラバトル部』のグループにグループ通話をかける。
すぐに繋がらなかったが、少しするとレイが通話に参加してきた。
『どうしたセシリア? 』
「…………ひまだったから、でんわした」
『暇って…………特訓はどうしたんだよ? 』
「ちょっとまってることになった」
『待ってる?指導してる人が今いねぇのか? 』
「ううん。たいかいにでて、いまはそのまちじかん」
『そっちも大会に出てんのか。調子はどうだ? 』
「だいじょうぶ…………レイは? 」
『あー…………まあ、俺はすぐにやられちまった。けど、やるべきことは掴んだ気がすんだ。セシリアも頑張れよ』
「うん…………ありがとう」
『あれ?セシリアさんにカグラ君。どうしたのよ? 』
「あっ、マヒル………」
レイとグループ通話をしていると、マヒルも入ってきた。
『セシリアが暇だから電話したんだってよ』
『そう。それより、二人共特訓ははかどってるの? 』
「…………まあまあ」
『それなりにだな。そう言うお前はどうなんだよ』
『私は…………まあ、よく分からなくなったわね』
「?マヒル……だいじょうぶ? 」
『ええ。一応大丈夫よ。そういえば、一つ驚いた事が分かったわ』
『なんだよ? 』
『ハルカゼコーチ…………結婚してたらしいわ』
『はあっ!?アイツがっ!? 』
「…………しらなかった」
『私を指導してくれる人がハルカゼで、本人からも結婚してるって言われたわ』
『嘘だろ!?なあサオトメ、ハルカゼの奴って結婚してたのか!? 』
レイを指導している人は、どうやらサオトメさんのようだ。電話越しでも、サオトメさんらしき声が聞こえた。
『トウイか?してるぞ』
『マジかよ!! 』
「…………けっこんしてたんだ」
『ええ…………私も動揺したわ』
『あんな奴を好きになるって、どんだけいい人なんだよ…………』
『私が話した限りじゃ、かなりいい人だったわよ。丁寧で優しいし、子供達の世話もしてるわ』
「こども…………? 」
『アマネ…………お前、どこで特訓してんだよ? 』
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