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真剣で私に恋しなさい!S〜それでも世界は回ってる〜
41部分:第三十七話 決闘とその後
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を取ると、俺は左腕のワイヤーガンを構えて与一に発射した。


バシュッ!

ギュルギュルギュル、キュバッ!

「ぬぉぉ!な、なんだコレ!?」


向こうから与一の声が聞こえたが、俺は構わずにスイッチを押して巻き戻した。


「ご協力どうも。掴まえたぞ与一。私はお前を掴まえた」

「ぐおおおっ、あ、姉御、待て、離せ!!」

「冬馬、ちょっと窓開けてやって」

「こうですか?」

「与一、ちょっと頭冷やそうか」

「う、うおあああああっーーーーーーー!!!!!」


与一は片手で窓の外まで豪快に放り投げられた。暫くしてから、着水音が聞こえたのでおそらくプールまで行ったな。その光景を見た義経はタオルを持って廊下へ飛び出していった。
その光景にファミリーの面々はポカーンとしていた。


「…ツッコム暇なかったよ。えらく濃いのが来たねぇ」

「まぁ、それはいいとして……そろそろかな」

「よーしつーねちゃん、たったかおー☆」


……やっぱりね。朝の決闘見てて来ないわけ無いよな。


「…来たかやっぱり」

「ホント、ウチのお馴染みが申し訳ない……」

「天城も苦労するね」

「ここは私にお任せください」


そう言ってクラウさんが出てきてモモにある提案を出した。
義経は学園の内外でその名は知れ渡っているため、外の方からも挑戦者が多く来るだろう。そこで、一度モモと戦ってから認められた者だけが義経と戦うというものだ。モモはそれに了承して、挑戦者達の相手をすることとなった。


「ああ、それとコレ。私の携帯のアドレス。天城にあげるよ」

「……いいのか?」

「朝の決闘の事もあるし、義経も信用してるようだからね。とりあえず、これからよろしく」

「よろしくな」


俺と弁慶は握手を交わした。そのあとは俺のアドレスも交換して、弁慶との絆も深まった。
さらに時間が過ぎて放課後、俺はファミリーのみんなとは別に帰ることにした。理由は九鬼にちょっと呼ばれたから。フェンリルを引きながら校門に向かうと、1人の女子生徒がいた。


「葉桜先輩?」

「あ、こんにちは天城くん」


その人物は今日転校して来た葉桜清楚先輩。初めて近くで見たが、本当に武士という感じがしない。


「今から帰るのかな?」

「はい。ちょっと九鬼に寄ってからですけど……」

「そうなんだ。私も今から帰るところなんだ」


それから葉桜先輩と少し会話をした。どうやら先輩や義経達は九鬼の極東支部で寝泊まりしているらしい。


「なら、乗っていきますか?」

「いいの?」

「行き先は同じですから」

「ありがとう!少し気になってたんだ。この
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