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真剣で私に恋しなさい!S〜それでも世界は回ってる〜
40部分:第三十六話 悠里VS義経
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経。悠里の弱点を突いてきたな」
義経の様子を見て百代は呟いた。いくら悠里が強くても弱点はある。それは人間の誰しもが持っている。
「あの悠里にも弱点があるのかよ?」
「あいつの攻撃は早いし重い。それに、本人の身体能力も高いから、普段は気づかないだろうがな」
「それで、その弱点って?」
「あいつの剣だよ。いくら悠里の身体能力や技術が高かろうと、武器そのものの弱点は消せない。そこは技術でカバーするしかないわけたが、義経相手にそれは難しいだろうな。ただ……」
「ただ?」
「悠里がそれを知らないわけないだろ?……そろそろ反撃してくるぞ」
俺は義経の攻撃を避けて後方へ大きく跳ぶと、空中で態勢を立て直して着地する。着地地点には、先程捨てたオーガニクスがあり、それを左手に持って構える。
(二刀流か!?)
「行くぞ義経!」
俺は二刀流で義経へと突っ込む。今までとは違う戦い方に義経は対応が少し遅れてしまい、主導権は俺に移った。
だが、義経も徐々にその動きに対応してきており、再び互角となる。義経を2本の剣を使って吹き飛ばすと、右手のアポカリプスを天に構えて気を溜める。アポカリプスの開いた刀身からはエメラルドの光と紫電が走り、俺はそれを思い切り振り下ろした。
「破晄撃!!」
振り下ろした剣から気が刃の形となって義経へ向かっていく。それを見た義経は受け切れないと直感したのか、破晄撃を横に跳んで避ける。俺はそれを先に予想して、オーガニクスを合体させて義経へと上から叩きつけた。
「はあぁぁぁぁ!」
ガギィン!
(先程より早い!?)
義経は悠里から振るわれる剣速に驚いた。普通、得物が大きければ剣速は遅くなるものだが、悠里は一本の時より遥かに早いスピードで振ってきたのだ。
義経は知らないが、悠里にとってこれは以前使っていたバスターソードよりも軽いものだ。いかに早く振ろうが以前と同じ威力は出ない。そこで登場するのがこの合体剣。こいつには大小様々な大きさの剣があり、それを合体させていくことで重量も重くなっていく。悠里にとって、武器の『重さ』はハンデではない。むしろ『軽さ』がハンデなのだ。
つまり、剣の本数が増えるほど威力と速さは増して、悠里は強くなる。
「ハァッ!」
気合いと共に俺はアポカリプスを横にフルスイングする。義経はガードしたが吹き飛ばされて距離が離れる。俺はそこから数メートル後方へ跳ぶと、追撃をかけないことに義経は怪訝な表情を浮かべるが、すぐに此方に走ってくる。俺はアポカリプスを下段にして横に構えて……投げた。
「なっ!?」
普通では考えられない行動に義経の顔が驚愕に変わった。アポカリプスは空
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