第三部 ZODIAC CRUSADERS
CHAPTER#52
FAREWELL CAUSATION?〜Silver&Crystal Rond〜
[3/8]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
たが
淑女、ティアマトーの全力を興としてしか認識していない存在には、
容易い勝利の方が塵芥に等しき無聊で在った。
「“桜 蓮 漆 拾 陸 式 麗 滅 焔 儀”」
幸か不幸か、これから刳り出す業さえも、
防御すらせず真正面から受け止める心構え。
絶対的な強者にのみ存在する恐るべき倦怠、
ソレに比すれば己の寝首を掻く者など
時空を超えてでも焦がれる渇望である。
『四 精 霊 の 幻 想 曲/火 戦 姫!!!!!!!!!!!!!!』
流式者名−ヴィルヘルミナ・カルメル
破壊力−AAA+ スピード−A++ 射程距離−最大半径150メートル
持続力−AAA 精密動作性−B 成長性−C
フレイムヘイズの名が如く、同系統の業の中では最大の威力を持つ奥義。
神器ペルソナの能力でそのスベテは加圧される。
そのコトに拠り通常の火の大刃による斬乱舞が一転、
宛ら自分の分身を生みだすスタンド能力が如く、
炎で生み出された戦姫を無数に『召喚』する!
その総数35体。
伝説のフレイムヘイズ、マティルダ・サントメールの秘儀を彷彿とさせるが
異なる点が二つ。
一つは完全に攻撃に特化された能力なのでその一体一体の戦闘力が
“攻撃だけなら” 支配者のヴィルヘルミナに比肩し得るコト。
もう一つは自律機動のスタンドと同じように
各々が「意志」を持っているという点である。
このコトに拠りその行動が相手は疎か術者であるヴィルヘルミナですら
予測がつかない、スタンドと違う点はあくまで「術」なので
本体に造反する可能性が無い事であり術者が命じぬ「特攻」も
容易に行うというコト。
「殲ッッ!!」
白面を被った淑女が命じるのを最後に、
炎の衣に甲冑を纏った戦姫達が待ち兼ねたといった様相で
緋色の帯を空間に描きながら側背面は無論、上下も含めた文字通り全方位から
現世に聳える暗黒大樹を襲撃する。
その形容、悪神、邪神に勇ましく立ち向かう戦 乙 女もかくやか?
その手に握られた炎の剣、槍、斧、矛、槌、鎌、弓、
銃を除く古のありとあらゆる武器が真王の黒き躯体に殺到する。
その一つ一つを執っても竜さえも屠るに充分な威力を宿した
武器の叢がりの同時波状、否、波濤攻撃。
故に――!
『禍、迦、珂、こそばゆいぞ! 許隷、もそっときやれ!』
黒皮を啄む炎の装具に嬌声をあげる。
統制は完璧、組まれる戦陣も流動に乗って万全、
当然戦姫達の進攻に拠る技も冴えに冴え渡る。
炎の波濤、全撃着弾
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ