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姦物語(ヤリモノガタリ)
03楽しい生き物になった暦クン、デッカイ妹とも対戦する
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「お兄ちゃん、私ね、結構前から気が付いてたんだ」
 忍を追い払った後、何か語り始める月火ちゃん。
 まあ「ファイヤーシスターズ」なんて渾名は、出川哲朗の「キレたナイフ」みたいに自称するか、よっぽどの事がなければ付かない。
 以前、火憐ちゃんと争った奴の上位組織である暴走族が壊滅させられたことがある。全員燃やされたのだ。
 今も全身火傷の手術をしてケツの皮を少しづつ移植して、肺の中も気道も焼かれたので、酸素ボンベがなければ生きられない連中がいる。
 まあそれまでにやらかした犯罪や、レイプされて泣かされた女の子の数を考えると、それでも足りない刑だ。
「私達二人、車で跳ねられてから金属バットでフルスイングされて、気がついたらね、火憐ちゃんも耳と目から血を出しててね、鼻と口から脳みそ出してたんだ。素人の私が見ても「ああ、もうだめだな」って思ったんだけど、頭の中から「私の血を飲ませろ」って声が聞こえて、手まで流れてた血を飲ませたんだ」
 可愛い妹二人に、金属バットでフルスイングしやがった奴がいると聞かされて、すぐにぶっ殺しに行こうと思ったが、もう月火ちゃんが燃やし終わって仇は討っていたようだ。
 二人とも死ぬぐらい殴られてから、エロ同人誌みたいに襲われて、ボロ雑巾以下になるまで犯されて放置されて、両親や僕が病院に駆け付けた頃には手遅れ、もし生き残れても、脳も体もボロボロで色々摘出して、言葉も喋れない自分の名前も分からない残骸が残っただけだろう。
 少女探偵団も、武装して車で跳ねようとする男共には無力で、あのデッカイ方も殺されたはずなのを、すぐに復活した月火ちゃんが守って敵を燃やしたらしい。
「周りに転がってた燃えカスみたいなのは、助かったのかどうか知らないけど、火憐ちゃんは病院につく頃には気が付いて「ばっちりだぜ」って言ったの。助かる訳なかったのにね」
 普通なら惰弱な性格の弟が、不死身の兄に助けられる所を、不死身の妹に救われた訳だ。
 あの出しゃばりで正義感だけは強い姉の方は、何回か殺された所を復活させられたか、一回不死鳥の血を飲んで妹と同じになって不死身になっているらしい。
「それからはリスカしても一瞬で治るし、火憐ちゃんも怪我してもすぐ治るし、膝とか痛めても怪我だと思う前に治ったそうなの。後はなんかファイヤーシスターズとか呼ばれて、火憐ちゃんがまた殺されないように付いていったんだけど、何回か危なくてね、私も自分で何したか、少し覚えてるって言うか、夢で見たぐらいに記憶してるんだ」
 ファイヤーシスターズが危機に陥って、この世に悪がはびこる時、必ずや現れてアテナ?を救う少女がいたらしい。その拳は空を裂き、その蹴りは大地を割った。
 炎が天空を裂いて、悪は必ず燃やされて死ぬか病院暮らし。警察に呼び出されたとしても、火種をばら撒ける白髪の火
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