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真剣で私に恋しなさい!S〜それでも世界は回ってる〜
39部分:第三十五話 武士道プラン
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その言葉を聞いて3-Sの人達はワクワクしているようだ。
すると檀の横から1人の少女が歩いてきて、檀に上がる。長く揺れる髪の毛はとても綺麗で、その姿に皆が見惚れていた。
「こんにちは、初めまして。葉桜清楚です。皆さんとお会いするのを楽しみにしてました。これから、よろしくお願いします」
まさに文学少女を体現したかのような清楚な雰囲気は、その場にいる全員を沸き立たせるにさせるには十分だった。
「が、学長、質問がありまーす!」
「全校の前で大胆な奴じゃのう。言うてみぃ」
「是非、3サイズと彼氏の有無を……!」
「全校の前でこの俗物がーっ!」
バシーン!!ドサッ!
小島先生の制裁を受けて、ヨンパチは倒れる
「アホかい!…まぁ、確かに3サイズは気になるが」
アンタもかい!
「総代、真面目にやってくださイ!」
「おお、すまんすまん。ついのぅ。葉桜清楚、という英雄の名を皆聞いたことなかろう」
「それについては私から説明します。実は私は、他の3人と違いまして、誰のクローンだか自分自身ですら教えてもらっていないんです。葉桜清楚というのはイメージで付けた名前です。25歳ぐらいになったら教えて貰えるそうです。それまでは学問に打ち込みなさいと言われています。私は本読むのが趣味なんです……だから清少納言あたりのクローンがいいな、と思っています」
清楚先輩の説明が終わると、男子達はその姿に見惚れているのがわかった。
さて、清楚先輩の紹介が終わると次は2年の生徒の紹介。クラスはもちろんS組。檀に上がって来たのは先日の義経と黒い髪に錫杖を持った女性。
「こんにちは。一応、弁慶らしいです。よろしく」
「結婚してくれーーーーー!!!」
「死に様を知ったときから愛してましたーーー!!」
アホどもが叫ぶ。てか、うるさい。その一方で壇上の義経は緊張した様子で、清楚先輩と弁慶が励ましていた。
「……よし!源義経だ。性別は気にしないでくれ。義経は、武士道プラン関わる人間として恥じない振る舞いをしていこうと思う。よろしく頼む!」
義経の挨拶に男子達が声援が沸く。もう性別は関係ないようだ。壇上では義経がうまく自己紹介出来たことに喜んでおり、それを弁慶が宥めていた。……思ったんだが、本当に義経の従者が弁慶なのだろうか?なんか逆な気がする……それは置いといて、次は那須与一の紹介だ。
「2-S、那須与一!いでませい!」
鉄爺の声に全員は期待の眼差しで与一の登場を待つ。……しかし、本人が現れる気配は一向に無かった。
「照れているのかのぅ。よーいーち!」
「与一さーん!怖がらなくても大丈夫ですよー!」
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