ガンダムW
1595話
[1/5]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
ハワードがデュオを呼ぶという事で、当然俺と凛、サリィの3人も整備員達と一緒にサルベージ船の中へと入っていく。
その途中で、トールギスの最終調整をした整備員が話し掛けてくる。
「トールギスの様子はどうだ?」
自分が最終調整をしただけに、やはり現在のトールギスの様子が気になるのだろう。
ハワードに最終調整を任せられたという事は、目を掛けられているのは間違いないんだろうし。
「トールギスの調子か。現在は改修作業中だな」
「……は? 何でだ?」
「実際に使っていると、色々と不便な場所があるんだよ。それにトールギスでは俺の反応速度についてくる事が出来ず、関節に負担が掛かる。だからガンダニュウム合金を使って関節を強化することになったんだ」
「……どんな化け物だ、お前は」
トールギスの性能を知っているからこそだろう。信じられないといった様子で視線を俺の方へと向けてくる。
そんな整備員に向け、俺は笑みを浮かべて口を開く。
「トールギス単機でガンダム3機と渡り合って、ガンダム1機を倒すことが出来る凄腕のパイロットだよ」
「そう考えれば、アクセルの操縦技術にトールギスがついていけないのは納得出来るか」
「ただ、ここで改修して貰ったスーパーバーニアに関しては十分に満足してるぞ」
あくまでもトールギスとしては、だが。
まさかニーズヘッグ級の速度を出せとは言えないしな。
「そ、そうか。スーパーバーニアの方はいいのか」
安堵している様子なのは、やっぱりスーパーバーニアの改修はここで行ったからこそだろう。
「他にはどんな不満があるんだ?」
「そうだな、やっぱり大きいのはバルカンの類がないってところか。牽制やミサイルの迎撃といった風に、バルカンはかなり使いやすいからな」
関節疲労もそうだが、やっぱりバルカンの類は色々と使う上で必須の武装と言ってもいい。
「あー……なるほど」
俺の説明に、整備員が納得したように頷く。
実際問題、トールギスは強力なMSだが、決闘用のMSと表現されるだけあって、細かい場所に手が届いていないしな。
……そもそも、MSの始祖とも呼ぶべきMSなのだから、それは当然かもしれないが。
いや、寧ろその状況にも関わらずトールギス程の性能のMSを作ったのを褒めるべきか?
そんな風に会話をしながら歩き続け、俺達が到着したのはサルベージ船の通信装置がある部屋だった。
ハワードがその通信システムで色々と弄っていると……
『どうしたんだよ、ハワード。こんな急に連絡してくるなんて』
そんな声が俺にも聞こえてきた。
映像のない音声だけのものだったが、それが誰の声なのかは考えるまでもなく明らかだ。
「ほっほっほ。急に悪いな、デュオ。じゃ
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ