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FAIRY TAIL~無表情な妖精
プロローグ 小さな少女と無表情な男
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情一つ変えないで自ら歩みを進め、刺した男の顔を両手で掴む距離に居た。
「て、てめぇ!?」
「これ位では倒れないんだ、申し訳ないけど」
「ま、待ってくれ! 許してくれ、まだ死にたくn!」
男が言い終わる前に男の顔をつぶした。脳や血、目玉が辺りに飛び散り、男は倒れた。白い部屋が赤い部屋へと変った所で彼は腹部に刺さった刀を取り、少女の元へ歩む。血を流して入るものの死へと直結するほどの血は流れておらず、傷も浅い、気になるのは目に見えない傷だけでそれも心配はないと彼は判断した。
「取り敢えず、怪我の治療をするか」
少女を抱えて、上へと向かう。





地上に出ると白い服の男が居た、彼はその服を見たことがある。評議員だ。
「おい、子供だ!」
一人の評議員が近付いて来た。彼は評議員をあまり好きではないが治療するにしてもまだ知識が浅いと理解していた為、少女を評議員に預けた。
「自分は良いから彼女の治療をして欲しい、殴られて怪我している」
そう伝えて、その場を去ろうとした際、少女が起き上がり。
「ミラ! ミラジェーン・ストラウス!」
少女は突然叫んだ。如何も自分の名前らしいが何故それを言うのか考えて居ると少女は彼を指差し問う。
「貴方の名前は!?」
「俺の名前?」
先に自分の名前を言ったあと相手の名前を聞く。確かそんな礼儀があったと彼は思い出した。
「俺は‥‥」
しかし、彼は自分の名前すら曖昧だ。
記憶の中ではコードネームで呼ばれていた。個人的に語り掛けて来る時は男は自分をフォールと呼んでいた記憶がある、女はスカーと呼んで記憶がある。何方が正しい名前かは解らない。しかし、言わなければいけない状況。彼は呼ばれていた名前らしき言葉を二つ言う事にした。
「名前は‥‥スカーやフォールと呼ばれていた」
「スカー・フォール? それが名前?」
ミラは聴き取りにくかったか解らないが繋げて名前を呼んだ。この際何でもいいと思って何も言わずそのまま立ち去る。
「助けてくれてありがとう! また会おうね!」
遠くからミラの声が響いた。スカーは表情を変えずに理森の中を駆け巡った。
これが後に彼の運命を大きく変える事になるとはその時気付いて居ない。
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