暁 〜小説投稿サイト〜
真剣で私に恋しなさい!S〜それでも世界は回ってる〜
36部分:第三十二話 九鬼極東本部にて
[3/3]
[8]
前話
[9]
前
最初
[2]
次話
の部署へと向かう。エレベーターに乗って地下120メートルの演習場に行くと、
ゴオォォォォォ!!!
強力なジェットエンジンの試験が行われていた。
「おい、ルード」
「……なんだ?」
「五月蝿すぎねぇか?」
「……あ?」
「五月蝿すぎねぇか!!?」
「……確かに」
あまりの轟音に大声を上げなければ声が届かない。俺はここの責任者の後ろに立って名前を呼んだ。
「シドさーん!ちょっといいですかー!?」
………
「シードーさーん!!!!」
「……んお?来てたのか」
ようやく気付いたシドさんはエンジンを停止させ、ゴーグルを額に乗せる。
この人はシド・ハイウィンド。生粋のメカニックマンであり、飛行機乗り。伝説のパイロットとして名を馳せており、尊敬している人も多い。フェンリルの開発チームの一員 で、メンテナンスチームのリーダーでもある。
「これ、差し入れです。アイス」
「おお悪ぃな。こんな状態だからよ、汗が止まらねぇんだよ。全く、トシはとりたくねぇぜ」
シドさんは加えたタバコを吹かす。トシって言っているが、この人はまだ30後半。しかも槍の名手だ。その足からくる跳躍力は本当に驚きだ。
「で、フェンリルは?」
「おお、前回のお前さんのデータに合わせてある。また反応が遅くなる事は無いはずだぜ」
「どうもありがとうございます」
「気にすんな、こいつが俺の仕事よ!」
ガハハハ!とシドさんは豪快に笑った。本当にこの人の豪快さは凄いと思う。こんな性格だからこのチームを束ねられるんだと思うが……
「 このエンジンってどうしたんですか?かなりデカいですよね?」
「おう、なんでも飛空挺を作って欲しいらしくてよ、こいつはそいつ用のエンジンな訳よ」
「へー……って、飛空挺!?」
「名前はもう決めてある!俺の作った船だから『シエラ号』で決定だな!」
ガハハハ!とまたシドさんは笑い出した。本当、九鬼ってハンパねぇ……
今日それを再認識した。
************************************************
今日から最新話です
頑張って行きますよ〜
[8]
前話
[9]
前
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ