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真剣で私に恋しなさい!S〜それでも世界は回ってる〜
36部分:第三十二話 九鬼極東本部にて
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の部署へと向かう。エレベーターに乗って地下120メートルの演習場に行くと、


ゴオォォォォォ!!!


強力なジェットエンジンの試験が行われていた。


「おい、ルード」

「……なんだ?」

「五月蝿すぎねぇか?」

「……あ?」

「五月蝿すぎねぇか!!?」

「……確かに」


あまりの轟音に大声を上げなければ声が届かない。俺はここの責任者の後ろに立って名前を呼んだ。


「シドさーん!ちょっといいですかー!?」

………

「シードーさーん!!!!」

「……んお?来てたのか」


ようやく気付いたシドさんはエンジンを停止させ、ゴーグルを額に乗せる。
この人はシド・ハイウィンド。生粋のメカニックマンであり、飛行機乗り。伝説のパイロットとして名を馳せており、尊敬している人も多い。フェンリルの開発チームの一員 で、メンテナンスチームのリーダーでもある。


「これ、差し入れです。アイス」

「おお悪ぃな。こんな状態だからよ、汗が止まらねぇんだよ。全く、トシはとりたくねぇぜ」


シドさんは加えたタバコを吹かす。トシって言っているが、この人はまだ30後半。しかも槍の名手だ。その足からくる跳躍力は本当に驚きだ。


「で、フェンリルは?」

「おお、前回のお前さんのデータに合わせてある。また反応が遅くなる事は無いはずだぜ」

「どうもありがとうございます」

「気にすんな、こいつが俺の仕事よ!」


ガハハハ!とシドさんは豪快に笑った。本当にこの人の豪快さは凄いと思う。こんな性格だからこのチームを束ねられるんだと思うが……


「 このエンジンってどうしたんですか?かなりデカいですよね?」

「おう、なんでも飛空挺を作って欲しいらしくてよ、こいつはそいつ用のエンジンな訳よ」

「へー……って、飛空挺!?」

「名前はもう決めてある!俺の作った船だから『シエラ号』で決定だな!」


ガハハハ!とまたシドさんは笑い出した。本当、九鬼ってハンパねぇ……
今日それを再認識した。
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今日から最新話です
頑張って行きますよ〜

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