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真剣で私に恋しなさい!S〜それでも世界は回ってる〜
36部分:第三十二話 九鬼極東本部にて
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けた資料だ。作成者は従者部隊の序列2位マープル」

「星の図書館が?」

「奴がどんな事を考えてるかは知らん。だが、年寄りの考えることだ。ロクなものでもないだろう」

「近々、詳しい内容を世間に公表するようだ。お前は小耳に挟んでいてもいいと思ってだ」


ルーファウスさんの説明の後、ツォンさんが補足してくれた。
確かにあの人は何を考えてるかは分からないが、だてに星の図書館と呼ばれているわけじゃないし、何か考えがあるのだろうな。


「とにかく、用心する ことだな。お前のこと問題は無いと思うが、念には念を入れておけ」

「親切にどうも。話はそれだけですか?」

「ああ。行っていいぞ」


ルーファウスさんとツォンさんに頭を下げると、俺とレノ、ルードは部屋を後にした。組織の内部情報をそう簡単に一般人に話して大丈夫なのかと思うが、とりあえず気にしない。
タークスのオフィスから出ると、2階の売店に立ち寄る。そこのアイスはここの隠れた名物だ。


「リーブさん」

「おや、悠里さんじゃないですか」


俺は売店で同じくアイスを買う人物に話掛ける。
リーブ・トゥエスティ。都市開発部門の統括責任者であるが、その一方で揚羽さんの軍事部門の研究局局長を務める敏腕局長さん。ちなみにこの大扇島の 中もこの人が責任者で建てたものだ。


「ルーファウスから呼ばれたそうですが、そちらはいいのですか?」

「もう終わりましたので。あとはメンテナンスの終了を待つだけです」

「そうですか。……ああ、そういえば、シドさんが今度の改造の件で話がしたいと言ってましたよ」

「またですか……もう充分なんですけどね……」

「道案内は彼がしますよ」


そう言ってリーブさんは1匹の猫のぬいぐるみを呼ぶ。その猫は糸目に赤いマント、王冠を被った猫だ。


「紹介します。5号です」

「ども〜、よろしゅうおねがいしますぅ〜」


猫のぬいぐるみ、ケット・シーは挨拶してきた。
このケット・シーはリーブさんの能力、『インスパイア』によって動いて いる。
インスパイアは無機物を動かすことができ、それを使って諜報活動が可能だ。偶に潜入が出来ない場所ではレノ達の代わりに行くこともあるらしい。


「ホレ悠里、お前のだぞ、と」

「うん、ありがとう」


俺はレノからアイスを貰う。ソーダ味のアイスをかじると、独特の甘さが口の中に広がった。
ガリ○リ君をもう二本アイスを買って袋に入れた。


「じゃあ、そろそろ行きます。わざわざありがとうございます」

「いえいえ、それではまた後で」
「ほんじゃ、こっちでっせ〜」


俺達はリーブさんから別れた後、ケット・シーの案内で兵器開発
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