IFエンド 「ディアーチェ・K・クローディア」
[4/11]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
か少し寂しいなぁ」
「何故そうなるのだ。貴様は我の親か?」
「あはは、私が王さまの親のわけないやろ。だって私は王さまの妹なんやし」
「まあそれもそう……って、いつから貴様は我の妹になったのだ。貴様を妹だと認めた覚えはないぞ!」
我とこやつでどちらが妹かと言われたらこやつだと答えはする。
こやつが姉なんて思えるわけがないからな。姉として振舞うには私生活での自制心に欠けておるし……かといって口にもしたが我はこやつの姉になった覚えはないのだからな!
「大人になったんならそのへんも許容してくれてもええと思うんやけど?」
「それとこれとは話が別だ。というか、ニヤニヤしながら問いかけるあたり我のことをからかっておるだろ!」
「まあ多少はそうやけど……王さまも折れへんなぁ。いい加減認めてくれてもええやないの? 見た目から服の好み、好きな相手まで一緒なんやから」
「多少ではなく全力でからかって――」
ちょっと待て……こやつ今さらりととんでもないことを言った気がするのは我の気のせいだろうか。
「――小鴉」
「うん?」
「今のは我の聞き間違いか? 貴様が最後にとんでもないことを言った気がするのだが……」
「そうやって確認するなんて王さまは野暮やなぁ。まあ気持ちも分かるからもう一度はっきりと言っとこか。王さま、私はショウくんのことが好きなんや」
すすすすすすす好き? そ、それはそういう意味で言っておるのか?
友として好きといった意味で言っておるのならば慌てる必要はない。しかし、どう見ても小鴉の目は異性として好きだと言っておる。
「なな何を言っておるのだ貴様! あ、あやつは我と……!」
「せやな。私の好きな人は現在進行形で王さまとラブラブ。私が入る隙間なんてないかもしれへん」
「だ、誰と誰がラブラブだ! べべ別にそんなにイチャついとらんわ!」
「このタイミングでそこにツッコむん?」
小鴉が何やら呆れたような顔をしておるがそんなことはどうでも良い。そんなに我はショウとイチャついてはおらぬのだからな。一緒に出掛けたりすることはあれど、手を繋いだり腕を組んだりすることはほぼない。唇を重ねることだって滅多にせんからな。何故しないのかって? 馬鹿者、頻繁にできるわけないであろう。恥ずかしくて我が死んでしまうわ!
「貴様こそ何故そんな冷静にそこにツッコんでおるのだ。貴様は自分が何をしておるのか分かっておるのか!」
「分かってるから冷静なんやん。あんな王さま」
「待て、ちょっと待て!」
何となく状況的にこやつが言おうとしておることは予測できる。だがどうしてこのタイミングでそれを言うのだ。奥の方で作業しておるとはいえショウもここにおるのだぞ。
そもそも、我とショウが付き合い始めたのは昨日今日では
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ