暁 〜小説投稿サイト〜
ドラゴンクエストビルダーズ:アレフガルドを復活させられてます(新リュカ伝)
第1章:メルキド編
26:平和は手に入れるよりも維持する事の方が難しい。
[1/3]
[8]
前話
[1]
次
最後
[2]
次話
(メルキド)
ロロンドSIDE
寝室で寝ていると何やら外が騒がしく、思わず目を開けて半身を起こす。
隣では我が輩と同じ様にロッシやショーターが起きていた。
「こ、これは何の音だろうか?」
「………」
我が輩の問いに誰も答えない。
いや、答える事が出来ないのだろう。
何故なら何となく解っているから……
ロッシが危惧していて、我が輩が軽視していた事が現実になったのだろう。
そして皆を守る為に、リュカが一人で戦っている……その音が聞こえてきてるのだろう。
我が輩等もリュカと共に戦うべく、部屋を飛び出すのが当然なのだろう。
だがしかし、あまりにも激しく聞こえてくる激戦の音に恐怖心が勝り、部屋を出る勇気が出てこない。
こんな事ではいけないのだ……リュカは我らの為に危険を顧みず戦っているのに、安全な場所で脅えてるなんて許される訳が無い。
そんな葛藤を心の中でしてると、突然怨嗟の雄叫びが聞こえ、その後に静かになった。
リュカが勝利をしたのか……もしくは敗北をしたのか……
どちらとも判らぬ静けさに不安が掻き立てられ、我等は一斉に部屋から飛び出した。
勢いよく飛び出したは良いが、目の前には青い顔のケッパーが剣を構えて振るえている。
少し離れた場所に建てられた女性等の部屋からは、ピリンとチェリコが各々顔を出して様子を覗っている。
誰も自体を把握してないと思われた。
そんな時だった……
(どんどんどん! カチャカチャカチャ!)
鋼の守りに設置された鋼の大扉が外側から揺すられ開けられそうになっている。
よく見ると鋼の大扉の内側には、太い木材で閂がしてあり外からは開かないようになっている。
きっとケッパーが我等を守る為に封鎖しておいたのだろう。
なかなか気が利く男である。
(ガンガンガン!)
だが外に居る者には意味がなく、鋼の大扉を壊しそうな勢いで叩き続けている。
やはりリュカは敗北してしまったのだろうか……?
「こらー! いい加減に開けろボケェ! 何時までイケメンを閉め出しておく気だ馬鹿者!」
絶望的状況を想像した時……外に居たリュカが大声で開門を告げた!
リュカは勝利したのだ! 我等を滅ぼそうとするゴーレムに、勝利をしていたのだ!!
「い、今開けますぅ!」
雷に打たれたかのように飛び跳ねたケッパーが、大慌てで鋼の大扉にかけた閂を外すと、凄い勢いでリュカが鋼の大扉を蹴破り、ケッパーの後頭部にゲンコツを落とした。
「あ痛ぁ!!!」
「痛いが何だ馬鹿者! こっちは死にかけたんだぞコラ! 何で逃げ道を塞ぐんだよ阿呆!」
リュカの台詞と格好から、かなりの激戦だった事が窺える……身だしなみを気にしているリュカの服がボロボロになっているのだから。
だが勝利は勝利だ。
[8]
前話
[1]
次
最後
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ