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真剣で私に恋しなさい!S〜それでも世界は回ってる〜
35部分:第三十一話 旅行終了、占われる未来
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第三十一話です。
ではどうぞ〜
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第三十一話 旅行終了、占われる未来
その日の午後、クリスのアドレスを交換やまゆっちの携帯を買いに行く約束をし、川神魂を教えて全員で乾杯した後、俺達は観光を楽しんでいた。芦ノ湖を横断する遊覧船の中、
「いやっはっーーーー!気分いいわぁー!!!」
「いいねぇ船首!風と共に進む男の浪漫!」
船首に出ると、心地よい風が駆け抜ける。俺はそんな風を感じながら、キャップとワン子の方を見てみる。ワン子は手すりに身を乗り出し、キャップも壮観な眺めに興奮していた。
「海賊船っぽいデザインが素敵だわー」
「周囲にチラホラいる小舟に砲撃したいよな!」
んな機能、あってたまるか。それにしても、本当に気持ちいいな。
「大和、風をダイレクトに受けて熱は大丈夫か」
「あー。薬のおかげもあってかスッキリしてるよ」
クリスも大和を認めたみたいで、大和の体調に気を配っている。いい傾向だな。
「イェーーーイ!イェーーーイ!!!」
「イイィィヤッホーーーーーーイ!!」
あっち側の船に乗ってる人も返事してきた。大学生ぐらいの四人組で、仲も良さそうだ。どこにでも元気のいい人っているよね。
そうこうしている間に船は対岸に近付いていく。
「もう着くのはつまらないなー」
「確か関所が見学できるとか。楽しみだ」
「うわぁ、また渋いのがすきだねクリスは」
「いいんじゃない、俺も見たいし」
「なんだお前等、戦い終わったら少し意見を合わせるようになりやがって、ずるいぞぅ!」
「あははは。いーじゃん仲良くなったのは」
「なーんかクリスはなー」
「?」
「そこのワン子は認めてる?」
「ああ」
「まぁアタシも認めてやるわ。仕方ないわね!」
「威張るな、アホ(べしっ)」
「痛ー!?」
「大和もさっき認めたよなぁ」
「だな」
「キャップたる俺はどうなのよ」
「……うん」
「なんか微妙にひっかかるなオイ!よしじゃあ俺とも勝負だ!認めさせてやる!」
「いや、それはいい。認めてるさ(棒読み)」
「何で棒読み臭いんだよ!気にいらねぇ!勝負しろコラァーーーーー!!」
だだだだっ、とキャップはクリスに突進する。おいおい、そんなに突進したら……
「何をするっ」
「ぐわぁっ!?」
「おー、打ち上げた」
「見事な裡門頂肘(肘打ちの一種)だな」
「空中コンボいれる気よ」
「無礼だろう!!」
最後に鉄山靠をキャップに打ち
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