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真剣で私に恋しなさい!S〜それでも世界は回ってる〜
34部分:第三十話 決死のダウンヒル対決
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こ、怖いぞ……悠里……(ガタガタ)」


黒い笑顔で言って、横にいる百代は震えていた。


「クリス、ジャンルは?西洋史?」

「当然日本史で行く!」

「江戸幕府8代将軍徳川吉宗は、米相場の安定に頑張った事から何将軍と言われたでしょう」

「これ簡単だね」

「ははは、もらったな、自分に言わせてくれ」

「うん、いいよ」

「暴れん坊将軍!」

「不正解。次まで一分待ってねぇ」

「や、米将軍だから……」

「なんだとっ!?」


間違えてる事を知ったクリスは愕然としてしまった。……てか、なんで安定させたのに暴れん坊将軍なんだよ……
そんな事を思っていると、クリスは自分が向いていないと判断したのか、その場を去った。そこへ遅れて大和も到着。


「大和問題行くよ。日本史?」

「ああ。物理は嫌だがそれ以外なら来い!」

「貞永式目の三条、八条はそれぞれ何の項目?」

「第三条・諸国守護人奉行事。八条・土地占有之事」

「流石だね。大正解!はいサインボール」


大和はクイズに正解して、サインボールを受け取る。そこで京も1分経過し、西洋史を選択する。


「カエサル派に暗殺された共和政末期の政治家は?」

「キケロ」

「はい正解。サインボールどうぞ。京もやるよね」

「さぁ京。競争しましょうか」

「ははは、頼んだぞワン子」

「その余裕が命取りすぎる」

「はい?」

「クリスが行ったのは他のチェックポイントでなく、ここから遙か下の道路。そして、私は……このボールを!」


京は受け取ったボールを大遠投して、下にいるクリスへと投げる。落下地点にはクリスが着いており、ボールをキャッチした。


「見事だ京。お前がパートナーで良かった」


受け取ったクリスそこからゴールに向けて走り出した。


「ほぅ……京も考えたな」

「ワン子とクリスの足はほぼ互角。初めのクイズで正解が無理なら京にクイズを任せて自分は移動、正解した京から遠投でボールを受け取る、か」

「くわえて、大和は風邪で走れない。ワン子との距離はかなり離れてるから、簡単には追い付けないだろう。正攻法だが、それ故に今の大和達にはツラい作戦だな」


その様子を見ていた俺とモモはそのやり取りを見ていて呟いた。けどそこは軍師大和、それの対策を考えていない訳がない。


「お?ワン子が走り出したな。大和も別方向に行ったな」

「……?……おいおい大和、まさか……」

「どうした?悠里?」

「モモ、先にクリスの方からゴール地点に向かってくれ。大和のやつ、かなり危ないかもしれない」


俺はモモを先にゴール地点に向かわせて、大和の監
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