閑話C
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ます」
『感謝する。ではまた後日に会おう』
そこで、電話が切れた。ゆっくりと受話器を置き、電話に出たウスイ君の方を見る。
「………なんでメイジンが? 」
「………なんでなんでしょうね?対して実績を残しておりませんし、以前に試したものもまだ改善中ですからね」
「さらっと酷い事言ったね君。あっ、もしかしてその改善中のやつに興味があるとか? 」
「可能性としては低いんじゃないですか? 」
「相変わらずナイーブだな〜」
と、時間は一気に飛んで翌日。メイジンカワグチが来ました。
「会えて光栄ですメイジン。ここの主任のハルカゼです」
握手と挨拶をかわし、メイジンカワグチを迎え入れる。
「急ですまなかった。しかし、電話した時にすぐに信用してくれるとは思ってなかった」
「疑ってもしょうがないですからね。ですが、ここでの研究は一応極秘な物もあります。見せられないものは見せられませんよ? 」
「構わない。急に押し掛けてきたのはこちら側だからな」
「ありがとうございます。それで、本日の用件というのは? 」
「ああ。実はこの夏に、全国各地に向けてある物が支給されている。私はそれを届けに来たんだ」
そう言うと、メイジンカワグチはケースを差し出してきた。
おもむろにケースを受け取り、中身を見ても問題ないかアイコンタクトを飛ばすと、力強くメイジンカワグチは頷いた。問題無いということなのだろう。
その中身は、昔ニールセン・ラボで試作された武装『カレトヴルッフフェーダー』のランナーが、ケースの中に収納されていた。
「なるほど…………ありがとうございますメイジン。しかし、それなら配達になりすればいいのに。わざわざ届けてくれるとは。本当にありがとうございます」
「構わない。私も、個人的な理由で訪れたのでな」
「個人的な理由? 」
「ああ。ハルカゼ氏。あなたの数々のバトルを見せてもらったことがある。そのどれもが、素晴らしいものだった」
そこまで言うと、メイジンカワグチのサングラスがキランと光った。
「つまりハルカゼ氏…………私はあなたにバトルを申し入れたいと思う! 」
どこからか聞こえるババーン!という効果音と共に、メイジンカワグチは宣言してきた。
メイジン…………それって、私闘になるから、立場的にも控えた方がいいんじゃないですか?
「けど………………そのバトル、受けてたちます! 」
「そう言ってくれると信じてたぞ!では、始めよう! 」
ーーー−−
「バトルシステムはここです。ダメージレベルはCに設定しています。これで思う存分戦えますよ?」
「了解した。してハルカゼ氏よ。あなたはフリーダム使
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