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真剣で私に恋しなさい!S〜それでも世界は回ってる〜
33部分:第二十九話 大和VSクリス開戦
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だはっきり意見を言うことが出来ないまゆっちには、これがいい機会だったしな。


「全く、悠里も人が悪いな。もしまゆっちが言わなかったらどうするんだ?」

「どうもしない。俺が大和を止めてバラしてそれで終わりだよ」

「結局バラすのか!?」

「鬼畜だな、お前……」


悠里の発言にモモは呆れているが、なんとも悠里らしいとも思った。他人に対してはしっかりするのに、肝心の自分は後回し。本人達に都合が悪いところまで利用してここまでするあたり、流石というべきか。


「さて、クリス提案なんだが」

「聞こう

「今、丁度1対1だから、次で決着にしないか」

「いいだろう。別にいいぞ自分は」

「って事だまゆっち。試合数をへらした。後一勝負だけやらせてくれ。頼む」

「わ……わかりました。そこまで言われるなら」

「ありがとう!」

「やるじゃんまゆっち!」

「これからま言いたいことあればガンガン言え」

「一年だからって、かしこまる必要ないんだぜ」

「そうそう。おどおどしてると気を遣うから。今ぐらいが、丁度いいかもね」

「は……はいぃ……」


まゆっちがみんなに認められた瞬間だった。
そして大和が最後に引いた種目、それは……


「山頂からダウンヒルランニングバトル」

「あーあーあ、土壇場でそれ引いたか」

「山頂の展望台からここまで降りるランニングレースだ。山の中腹にチェックポイントを2つ設けた。ゴールにはここのチェックポイントに行ってクイズを答えてサインボールを貰ってくる必要がある。道の途中にあるポイントには難しいクイズを、離れた場所にあるポイントには簡単なクイズを用意してある。どっちに行くかは本人の自由だ。原則的に乗り物に乗らなければどこを通ってもいい。但し、妨害はNG」

「クイズが分からなければ立ち往生か?」

「次の問題を頼むといい。間違えた場合も同様だが、次の問題が出るまでは1分かかる」

「痛いロスだな…なるほどこれは油断できん」

「クイズは西洋史、日本史、雑学、数学、物理からジャンルを選べる。あと、今回はパートナーを選べる」

「パートナー?」

「クイズを一緒に考えてもいいし、終盤疲れたら代わりに走ってゴールしてもらうとか。兎に角、サインボールを持ってる方がゴールすればそのチームの勝ちだ」

「まゆっちとモロはチェックポイントで問題役。モモと俺はレース中の審判で、キャップがゴールを務める。パートナーは京とワン子の2人のうち、どちらか1人だ」

一通りの説明を終えると、俺はコインを出して、大和に渡した。


「大和がコイントスしろ。表がワン子で裏が京」


大和がコイントスをして出たのは表。ペアは大
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