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機動戦士ガンダム SEED C.E71 連合兵戦記(仮)
間章 5話 焼け落ちる世界樹〜地上に墜ちた勇者ども
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ないほど強化されていた。

防衛艦隊からの通信を受けた段階で地球連合軍は、主要都市に対する軌道爆撃が行われると予想していた。

直ちにアフリカ連合の首都 ナイロビを初めとする主要都市では、住民に対する避難命令が発令された。同時に迎撃命令が発令され、迎撃ミサイルと迎撃部隊が出動した。
80発の軌道攻撃弾は、すべて迎撃ミサイルや高高度迎撃レーザー攻撃機により撃墜されるか軌道を逸らされた。

間髪入れず、地球連合軍はザフト軍の降下部隊に対してのミサイルが発射命令を下した。

マスドライバー基地周辺の軍事拠点から軌道爆撃対策の高高度ミサイルが次々と発射された。白い雲の柱の様にも見えるそれらの中には、事故対策用のミサイルすら動員されていた。通常の軍用軌道降下カプセルは、妨害電波発生装置やデコイアーマー、チャフ・フレアディスペンサー等の対策が施されていた。
だが、ザフト軍は、鹵獲品等一部を除き民間の輸送用カプセルを改造しただけのもので全くの無防備であった。何の妨害も全く受けなかったミサイルの群れは、次々と目標に着弾した。

ビクトリア地区の遥か上空で射撃演習の標的の様にザフト軍を積載した降下カプセルは破壊されていった。

宇宙で無敵を誇ったモビルスーツ ジンを搭載したカプセルは、ミサイルを受けて爆砕し、巨大な鋼鉄の手足を飛び散らせた。

装甲車両部隊のカプセルが爆散し、そこから飛び出したコロニー駐留軍から鹵獲されたと思しき、戦車が落下していく光景は、まるでCGを駆使した映画のワンシーンと錯覚する程であった。

その横ではミサイルを受けた機械化歩兵部隊を満載したカプセルが、焼け焦げた肉片とポリマーを撒き散らしていた。
それでも約半数がミサイルを突破したが、彼らに対しては、各基地より発進した戦闘機部隊が襲い掛かった。

パラシュート降下するジンは、次々と機銃でパラシュートを破かれ、高速で落下する鉄の棺桶に変換された。
一部は、76mm重突撃機銃で抵抗したが、所詮は無誘導兵器に過ぎず、超音速で襲来する戦闘機を撃墜することは、ハンマーでハエを叩き落すかのごとき至難の業であった。

重火力で連合兵とコロニー住民を恐怖のどん底に陥れたD型装備のジンは、機銃掃射を受けただけで誘爆して爆散した。

ある一定の高度に達した段階で潮が引く様に戦闘機部隊は離脱していった。弾と燃料が払底して撤退したのだとザフト兵達は、安堵した。彼らは、半数以下に撃ち減らされながらもマスドライバー施設「ハビリス」を制圧できると考えていた。


彼らの足元・・・地上では、各所にフジヤマ社製の155mm電磁重対空砲、アドゥカーフ社の120mm電磁重高射砲 75mm重高射砲 モルゲンレーテ社30mm対空機関砲を初めとする対空火器が設置された対空陣地群が罪人
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