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機動戦士ガンダム SEED C.E71 連合兵戦記(仮)
間章 5話 焼け落ちる世界樹〜地上に墜ちた勇者ども
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、核分裂を抑制し、電波障害を引き起こすニュートロンジャマーであった。

ニュートロンジャマーの使用によって旧式の核分裂炉を運用していた地球連合側旧式艦艇は機能を停止し、単なる的と化した。さらに、電波障害によって従来の誘導兵器は無力化されたことで戦況は、またしても多くの人間の想定と逆に地球連合軍の不利、ザフト軍の圧倒的優勢となった。

それでも数に勝る地球連合軍は、L1宙域のコロニー住民避難の為に世界樹の無人工業区画を盾にする等して奮戦、戦闘は、ほぼ互角となった。

激戦の最中、流れ弾の被害と老朽化によって世界樹が突如崩壊を始めた。

それを見た地球連合艦隊は、住民の救出を継続不可能と判断し、撤退を開始、
ザフト軍は一部が追撃したものの世界樹の崩壊に巻き込まれることを恐れて同じく撤退した。

両軍の艦隊が見守る中、古代ゲルマン人が信仰した世界樹の名を継ぐ宇宙ステーションは各所から爆炎を吹き上げて崩壊していった。

あたかもそれは北欧神話のラグナロクの再現であった・・・…と この戦闘に参加したある地球連合のMAパイロットが証言したほどの壮絶な光景であった。

世界樹攻防戦は、地球連合に多大な打撃を与えると同時に、ザフト軍も作戦目的の世界樹の制圧に失敗したことで双方の痛み分けとなった。 その後、世界樹攻防戦によって発生したコロニーや艦艇の残骸を中心に地球を包み込む形で巨大なデブリ群 デブリベルトが形成された。

このことによって地球航路の幾つかが通行不能となったことは、地球の経済を悪化させ、長期にわたる悪影響を齎した。


C.E 70年 3月8日

ユーラシア連邦とアフリカ連合(後に北のアフリカ共同体と南部を中心とする南アフリカ統一機構に分裂) が共同管理するビクトリア湖を干拓して建設されたビクトリア地区に存在するマスドライバー「ハビリス」を占領すると共に、 周辺部の干拓によって形成された穀倉地帯の制圧による食糧確保を目的とした軌道降下作戦を発動させた。


世界樹攻防戦後、確保した宇宙ステーションの一つで補給したザフト艦隊は、地球軌道アフリカ上空に侵攻、
防衛艦隊を瞬く間に殲滅し、事前砲撃としてビクトリア地区周辺に対して軌道攻撃弾を80発投下すると同時に降下カプセルによって降下を開始した。

これに対する地球連合の動きは早かった。

アフリカ連合は、軍事面では、大規模な陸軍、空軍に比べ、海軍力が弱小で宇宙軍は、存在するものの装備は武装シャトルや偵察衛星、 旧式の宇宙艦艇が中心という3か国には及ぶべくもないものであったが、 ユーラシア連邦と軍事同盟を結んでいた関係から地球連合発足の6日後に地球連合に加盟しており、 地球連合軍が駐留していた上、地球連合からの軍事支援により比べ物になら
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