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機動戦士ガンダム SEED C.E71 連合兵戦記(仮)
間章 2話 燻る火種
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西洋連邦軍の試験型MA TS-MA2mod.00 メビウス・ゼロを発展させた TS-MA2 メビウスがロールアウトした。このモビルアーマー メビウスは、MA共通の弱点である運動性を補うために2基のメインスラスターユニットを稼働させることで迅速な方向転換を行うことが可能であった。

対モビルスーツ戦を初めて視野に入れて開発されたMA メビウスは、アズラエル財団傘下の軍事企業を中心に大増産が開始され、他のプラント理事国の艦隊にも供与された。

これらの動きにプラント自治評議会を改称したプラント最高評議会は、パトリック・ザラを初めとする武闘派は、直ちに独立宣言を発表すべきだと、評議会とプラント市民に訴えた。
だが、自由条約黄道同盟時代からの盟友であり、プラント最高評議会議長のシーゲル・クラインは、時期尚早であると判断していた。

この当時、ザフト軍の装備は、モビルスーツを除けば、輸送艦改造の武装艦や駐屯艦隊からの鹵獲品が大部分で、仮設武装艦の装備は、デブリ除去用のミサイルとレーザー砲のみで到底艦隊戦など出来るはずもなかった。

後にザフト軍の主力艦艇として活躍するナスカ級、ローラシア級は、近い将来、火星圏、木星圏での宇宙開発のために建造が進められていた宇宙船を転用したもので、プラントの宇宙船ドックで建造が進められていたが、まだ2隻が就航したばかりであった。

流石に、まだプラント市民の世論の大部分も理事国の強大な艦隊と戦争により、生活が脅かされることへの不安からこの時点では地球と本格的に武力衝突を望んではいなかった。

C.E 70年 2月5日、プラント理事国とプラントの間で緊張が高まる中、国際連合の仲介で、月面都市コペルニクスでプラント理事国とプラントとの間で会議が開かれることとなった。

だが、テロによってその会議は、血で染められた… 会議が行われるはずだったコペルニクスのビルで爆弾が炸裂、会議参加予定の理事国側代表と国際連合事務総長を含む国際連合首脳陣は全員死亡し、難を逃れたのは、シャトルが途中で故障したために付近の月面都市に入港していたシーゲル・クラインらプラント代表のみであった。

C.E 70年 2月7日 大西洋連邦を初めとするプラント理事国は、コペルニクスの爆弾テロを「コペルニクスの悲劇」と名付け、プラントを不法占拠するザフトによるテロと断定した。

更に、これを地球各国とそれに属するナチュラル、コーディネイターに対する宣戦布告であると見做すと発表、先の事件で事実上崩壊した国連に替わって、プラント理事国を中心とした新たなる国際調停機関 地球連合が創設された。

加盟各国軍は、地球連合軍として、軍服、戦艦から小銃に至るまで装備の共通化が進められた。

各国宇宙軍にも、大西洋連邦の最新鋭機 メビウスが供
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