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機動戦士ガンダム SEED C.E71 連合兵戦記(仮)
間章 1話 全ての始まり
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った。

無論、C.E 16年のロスリン議定書やその前後に各国で制定された人の遺伝子操作を禁止する法律に従えば、違法行為である。

しかし、コーディネイター化が当初は一部の病院や不妊治療専門のクリニック等で、秘密裡に行われていたこともあって、政府がその実態を把握する頃には、コーディネイターとして生み出された子供達は、ジョージ・グレンの出身地である大西洋連邦だけでも数万に及んでいた。

法律に従えば、この子供達は、幼稚園の5歳児から母親の胎内の受精卵に至るまで違法な存在である。

だが、流石に現実問題として、これらの子供達を物理的に排除することも出来ない為、その存在を政府は黙認することしか出来なかった。

更に人権団体等のロビー活動により、コーディネイター化を合法化するべきだという意見「コーディネイター寛容論」が広まり、事実上各国でのコーディネイター化は合法化された。

C.E 35年には、大西洋連邦の<G.A.R.M. R&D>、<ハイドラ・コーポレーション>等穀物や家畜の遺伝子改良を行っていた大企業がコーディネイター化事業に参入することとなった。

この混乱の時期に単なる環境保護団体に過ぎない存在だったブルーコスモスは、反コーディネイター団体へと変貌することとなる。
以前より、遺伝子操作作物による遺伝子汚染(再構築戦争期には、一部の国家が遺伝子操作によって強化された雑草を 敵の穀倉地帯に散布する作戦が行われたこともあった。)を懸念していたブルーコスモスにとって、人間の遺伝子操作を行うコーディネイター化は、グレンの意図がどうであれ、倫理にもとる行為であったからだ。

更にブルーコスモスはこの時期、「遺伝子操作アレルギー論」の影響で僅かながら勢力を盛り返しつつあった宗教と結びつきを深め始める。

そしてブルーコスモスの数々のロビー活動によって55年のトリノ議定書で大西洋連邦、ユーラシア連邦、東アジア共和国等の主要な国家で正式に遺伝子治療等を除く、コーディネイター化の禁止が採択された。

この時期、コーディネイターの人口は1300〜2000万にまで達しており、更にはコーディネイター同士の子供、第2世代コーディネイターも誕生し始めていた。

遺伝子操作により誕生した彼らコーディネイターは、彼らの両親や彼らに遺伝子操作を施した医師や科学者の期待通りに遺伝子操作が施されていない従来の人類、ナチュラルを遥かに上回る身体能力と知的能力を発揮し、様々な分野で活躍した。

企業の中には、コーディネイターを優先的に雇用しはじめるものまで現れ始めた程であった。

だが、非合法に生み出されたということもあってか社会との軋轢の末、コーディネイターの中には 犯罪に走るものも現れた。

ナチュラルを遥かに上回るコーディネ
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