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機動戦士ガンダム SEED C.E71 連合兵戦記(仮)
第1話 欧州の片隅で
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に地球連合もザフト軍も、このように有線式の通信機や信号弾、手旗信号といったアナログな技術を使用することでNJ下の戦闘に対応しようとしていたのである。

「蒼き清浄なる世界のために!」
「「「「「「了解!」」」」」」」


周囲の廃墟に潜む部下の兵士たちが復唱した……彼らの多くが、プラントにより投下されたNJ災害による被害とザフト軍の侵攻で同僚を、友人を、そして家族を奪われていた。


「(蒼き清浄なる世界のために…か)」

ハンス大尉は、自らの胸ポケットの蒼い徽章を見つめた…それは、現在、地球上で爆発的に支持者を拡大している反コーディネイター団体 ブルーコスモスのスローガンであった。



ブルーコスモスは、C.E 10年に大西洋連邦のニューヨークで結成された環境保護団体である。

この当時、C.E 1年に終結した再構築戦争の現赤道連合領カシミールへの核攻撃に代表される大規模な戦争や遺伝子操作した生物を用いたバイオテロの影響による環境の悪化が懸念され始めた時期だった。

蒼き清浄なる世界のために と言う後の時代では、コーディネイター排斥の代名詞として恐れられることになるこのスローガンも、戦争で荒廃した地球を、元の生命溢れる楽園に戻そうという理念を象徴する至極真っ当なものであった。

…しかしそれが変貌することになる事件がC.E 15年に起きる…一人の男の告白によって…




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