マイ「艦これ」(短編)「トモダチっぽい・中編」
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……目の保養って言うのかな?
男子じゃないけど、こうも美人だとクラクラしそうだ。私も、お風呂で逆上せないように気をつけよう。
「痛っ!」
上着を脱いだ彼女が小さく叫んだ。もしかしてと思ったけど、やっぱり彼女の体は、アザだらけだった。
「無理しないで、手伝ってあげようか?」
私が言うと夕立ちゃんは顔をこわばらせて言った。
「……ゴメンネ、ちょっと引っ張ってくれるっぽい?」
「うん」
私は彼女の下着を脱ぐのを手伝ってあげた。彼女の白い肌が顕わになるにつれて、私は胸が痛くなって来た。
その透き通るような白い肌が赤や紫のアザ、そして擦り傷だらけなのだ。
私は涙が溢れてきた。
「うっ」
「どうしたっぽい?」
私が泣き出したのを見て夕立ちゃんが豊かな胸を晒しながら聞いてくる。
この光景は男子なら至福の時間なのだろうけど……その胸にまでアザがあるのを見て私は耐えられなくなった。
「ごめんなさい……私がバカだったから」
私は居たたまれなくなった。出来れば逃げ出したいけど、夕立ちゃんを洗面所に置き去りにするわけにもいかない。
すると夕立ちゃんが私の肩に手を置いた。
「心配しなくても良いっぽい」
「……」
何も返事が出来ない私に彼女は覗き込むようにして言った。
「ううん、アケミのこと全然、恨んでないっぽいから」
夕立ちゃんの優しさに私は涙が止まらなくなった。彼女は優しく言った。
「お風呂、入ろう? さめちゃうよ」
「うん」
多分、私よりは年上だと思う夕立ちゃん。何だかお姉さんが出来たような不思議な感覚だった。
慣れたら……夕立ちゃんを『お姉さん』って、呼びたいなと思った。
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