プロローグ
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種族の人達と比べない方がいいと思いますわよ?」
「あのあたりか………!」
リザイラの報告に驚いているトヴァルにセレーネは苦笑しながら指摘している一方、居場所について心当たりがあるリィンは声を上げたが
「渓谷道の泉……確かそこには”石碑”のようなものがありましたよね………?」
「思い出した……!8年前、俺はあの石碑に触っている……!手に反応して、あんな文様が浮かび上がって来て……みるみる湧き水が凍り始めると思ったら、突然大雪が降り始めたんだ……!」
「あ…………」
エリゼの話を聞き、かつての出来事を思い出したリィンは血相を変え、リィンの話を聞いたエリゼは呆けた声を出した。
(石碑………まさか”何らかの存在”を封印していたのでしょうか?そうなると何らかの切っ掛けによってその封印が解けて、封印されていた存在が出て来たのでしょうか……?)
「(その可能性が一番考えられるな。問題は封印が解けた”切っ掛け”だが……今は置いておく。)―――よし、準備を整えた後その場所に行って謎の魔獣とやらをとっとと退治するぞ。」
ペテレーネに囁かれたリウイはペテレーネの推測に頷いた後リィン達に提案した。
「え………へ、陛下達も加勢してくださるのですか!?」
「民達を守るのも皇族の義務だ。それに特務支援課の出向から帰還した後俺やゼルギウス達の特訓によって扱えるようになった”鬼の力”とやらを実戦でどれ程活用できるかを見るのにもちょうどいい機会だ。」
「リウイ様が行くのでしたら当然私もついて行かせて頂きます。」
「あ、ありがとうございます……!」
「ハハ……”英雄王”に”闇の聖女”とか最強の助っ人じゃねぇか……リィン、だったか?リウイ陛下達と比べれば大した事はないが、俺も助太刀させてくれ。肝心な時にユミルを守れなかったからな……少しでもその罪滅ぼしをさせてくれ。」
「勿論わたくしもご一緒しますわ、お兄様!」
リウイとペテレーネの加勢に驚いたリィンだったがすぐに気を取り直し、二人に感謝の言葉を述べ、その様子を見守っていたトヴァルは苦笑した後リィンに加勢を申し出、トヴァルに続くようにセレーネも加勢を申し出た。
「トヴァルさん……いえ、心強いです。セレーネもありがとう。それじゃあ俺とリウイ陛下、ペテレーネ神官長、トヴァルさんとセレーネで渓谷に―――」
「……待ってください、兄様。どうか私も同行させて下さい。」
「な……!?」
エリゼの申し出を聞いたリィンは驚いてエリゼを見つめ
「―――私も兄様と同じリフィア皇女殿下を守護する身。それに兄の背中を護るのは妹の務めです。」
「少なくてもエリゼは足手纏いにはならん。何せあのエクリアの直弟子なのだからな。それ
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