プロローグ
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たリィンとエリゼ、そしてセレーネとペテレーネがリウイ達に近づいてきた。
「―――――お待たせしました、リウイ様。シュバルツァー男爵の治療、完了しました。」
「ああ。……男爵の容体の方はどうだ。」
「……幸い急所が外れていた事と、手当も早かった事から命に別状はありません。数日休めば目覚めるでしょう。」
「そうですか……!主人の治療をして頂き、誠にありがとうございます、ペテレーネ神官長……!」
「本当にありがとうございます、ペテレーネ神官長……!」
「この御恩は一生忘れません……!」
リウイへのペテレーネの報告を聞いたルシア夫人は明るい表情をしてペテレーネに感謝の言葉を述べて頭を深く下げ、リィンとエリゼもルシア夫人に続くように感謝の言葉を述べて頭を深く下げた。
「み、皆さん、頭を上げてください。私は大した事はしていませんし、それにアイドス様の御協力もありましたし……」
一方シュバルツァー家の人々に感謝の言葉を述べられたペテレーネは謙遜した様子で答えた。
「お兄様達のお父様も助かりましたし、郷の民達にも死者がいなかったのが不幸中の幸いでしたね………ところで、陛下。一体何故ユミルは襲撃されたのでしょう……?」
安堵の溜息を吐いたセレーネはある事を思い出してリウイを見つめて訊ね
「あ…………」
「…………」
セレーネの疑問を聞いたエリゼは呆けた声を出した後不安そうな表情でリウイ達を見つめ、リィンは真剣な表情でリウイ達を見つめた。そしてルシア夫人達はまだユミル襲撃の詳しい事情を知らないリィン達に襲撃の経緯を説明した。
「そんな事が………」
「エレボニアの内戦は話には聞いていましたけど、貴族が仕えるべき”主”である皇家の方にも自らの欲の為に他国をも巻き込んで危害を加えるなんて……!しかもそれを命じたのがよりにもよって帝国貴族の中でも最も権力がある”四大名門”だなんて……!」
事情を聞いたペテレーネは信じられない表情をし、エリゼは怒りの表情をし
「…………―――陛下。厚かましいかと思われますがお願いがあります。」
「お兄様………?」
目を伏せて黙り込んでいたリィンは決意の表情でリウイに声をかけ、リィンの行動をセレーネは不思議そうな表情で見つめた。
「―――言ってみろ。」
「ありがとうございます。郷が襲撃され、父が倒れてしまった今……代わりに郷を守るのが、領主の息子としてのあるべき姿だと思うのです。ですが今の俺は精強なメンフィル帝国軍の中でも最も栄誉ある部隊――――次代のメンフィル皇帝となられるリフィア皇女殿下の親衛隊に所属しています。せっかく陛下達のご厚意によってリフィア皇女殿下の親衛隊に配属となったばかりの身です
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