ガンダムW
1593話
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に落下したみたいだけど?」
俺と五飛の話を黙って聞いていたサリィが、思わずと言った様子で五飛への質問を口にする。
ガンダムの行動を知っていれば、当然それは湧き上がる疑問だ。
そんなサリィの質問に、五飛は特に躊躇することもなく口を開く。
「俺と他の奴等が地球にやってきたのは……偶然だ」
「偶然?」
まぁ、五飛のその言葉は決して間違っている訳ではない。
オペレーション・メテオが始まった当初は、コロニー間の行き来は勿論、通信も自由に出来る状態ではなかった。
であれば、ガンダムを開発した5人の技術者達にとっても、当然連絡は出来なかった筈だ。
……もっとも、ドクターJを始めとして全員が優れた科学者達だ。
もしかしたら、OZや連合軍に知られないようにしてやり取り出来るシステムくらいは開発出来そうな気がするが。
だが、今回に限って言えば、本当に偶然なのだろう。
ただし、ガンダムの開発に成功したらその日に地球へとガンダムを送り込む事を前もって決めていたとしてもおかしくはないが。
「無理か?」
「ああ」
重ねて尋ねるが、やはり速攻で却下されてしまう。
「他のガンダムをシャドウミラーに入れる事が出来れば、これからも色々と楽が出来ると思ったんだけどな」
「そんな事を考えてたの?」
綾子にとってもその考えは予想外だったのか、驚きの視線が向けられる。
ゲームに慣れ親しんだ綾子にとっては、敵対した相手を味方に引き入れるというのはそう珍しい話でもないと思うんだが。
ああ、でもやっぱりゲームと現実は違うってところか?
「ああ。言うまでもなく、ガンダムは高性能MSだからな。シャドウミラーとしては是非とも仲間に入れたい」
「別に俺はお前達の仲間になった訳ではないぞ」
俺の言葉に釘を刺すように告げてくる五飛。
実際、五飛にとってシャドウミラーというのは自分が骨を埋める場所……という風には思っていないのだろう。
「そう言えば、ガンダムで思い出したけど……」
不意にサリィが口を開き、俺を含めてその場にいる者の視線がそちらへと向けられる。
「一応というか、ガンダムのコードネームがOZで決まったとか。飛行タイプがガンダム01、大鎌を持っているのがガンダム02、ガトリング砲を持っているのがガンダム03、ヒートショーテルを持っているのがガンダム04、そして五飛のシェンロンガンダムがガンダム05らしいけど」
任務の場ではないからか、若干フランクな感じの言葉遣いでサリィが告げる。
「決まったとか、ってどういう事? 連合軍で決めたんじゃないのか?」
綾子の疑問に、俺も頷く。
だが、そんな綾子に対してサリィは首を横に振った。
「いえ、OZの方で決めた
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