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真剣で私に恋しなさい!S〜それでも世界は回ってる〜
28部分:第二十四話 心ノ在処
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よ」
「貴様!!!」
クリスは凄い迫力で大和に詰め寄った。だが大和も負けじと睨み返す。
「お前のさっきの行動のモノマネだ、馬鹿!お前のぬいぐるみが俺達にとってこの場所なんだ。誰が何を大事にしてるかなんて人それぞれだろそれを侮辱していいはずがない」
「……!」
大和の発言にクリスは息を呑んだ。ようやく自分がどんな事を言ってしまったのか理解したようだ。
「……そうか。それだけ大事な場所だったんだな……自分の今の怒りと同じ気持ちとすればさぞ、先ほどの発言は腹が立っただろう……椎名京。皆。謝罪する。すまなかった」
クリスは自分の発言の意味を理解して、ふかぶかと頭を下げた。
「そ、その……私もすみませんでしたっ!まだまだ勉強不足です!そ、それでも!それでもまだ私は皆さんと一緒にいたいですっっ!!!!」
「自分も……今のような発言はしない事を誓う。だから、ここにいさせて欲しい」
2人と言いたいことを言ったし、これでまず二人への鬱憤も無いだろう。するとそこへ、扉が勢いよく開いてキャップが登場する。
「おっーーーす!いやいやいや聞け聞けお前達!俺の運たるや、まさに豪運と言っていい領域だぜ?ガラガラ回しまくって豪華景品GETだぜ!ささ、寿司の残りをつまみつつも皆で俺の偉大さを祝ってくれ!まぁ今日はネタ卵だらけだがな!……ってあれ、なんだこの空気?ずるいぞうみんな!俺のいない間に何青春っぽい気まずい雰囲気になってるんだよ!!」
「くくく……」
その場の雰囲気なんてなんのその。キャップの登場でシリアスな雰囲気は一瞬で吹っ飛んだ。なんて『シリアスブレイカー』だキャップ。ちなみに俺はその横で隠れて笑っていた。
「ふーん。なるほどねー。ってか、話もう全部解決してんじゃん。クリスもまゆっちも謝ったから終わりじゃね?」
「ん、まぁな」
「ま、一回ぐらいこういうの、仕方ないわな」
「寛大な処置だなキャップ。同意見だ」
その後、キャップに事の顛末を説明するとキャップは特におこがめ無しと言う事で合意した
「……つーん」
「機嫌直せ京。ほら、一つ食べさせてやるから」
「……わかった」
京にあ〜んをする事でとりあえず機嫌を取る。その際にモモはこちらを睨んだような気がしたがとりあえずスルーで。
「とりあえずどう皆。今ちょっと気まずい思いをした関係を修復する意味で、連休旅行に行かねーか?」
「いきなり発言したなお前」
「つかどうやって手に入れた?」
「ふふ。商店街の抽選で見事引き当てて来たのだ。じゃーん!2泊3日箱根旅行団体様招待券!」
「な、何ぃ!?んなもん当てたのか!」
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