7話「ロリと寝てしまったが、俺はロリコンではないF-1万円ショップ-」
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って、俺を熱い視線で見つめてきた。
深紅の目がウルウルと感動の涙を流している。可愛い銀髪の乙女がやっているから余計に、目の前のアホが可愛らしく見えて仕方ない。
……うむむ、俺はロリコンじゃないんだぞ……美しくてもロリはロリなのだ。性的な興味を持つのは駄目なのである。
「し、白真珠……どうしたんだ?」
「他人の金で……買い物とか……僕、幸せかも……」
「奢るのは……20万円までだ。そこからは先は自分で稼いで買え」
「か、価値観が崩壊しちゃいます……。ここの金銭感覚に慣れたら駄目になりそう……。
しょ、商品がどれも諭吉さんに見える……諭吉さんって一万円ですよね……えへへへへ……。
宝の山だぁ……」
そう言って、ふらふらっと、白真珠は浮浪者のごとく店内を歩き始めた。
一万円ショップの贅沢さに、脳みそが違和感を覚えて狂ってしまったのだろう、可哀想に。
俺はゆっくりと、そんな銀髪ロリの後ろ姿を見ながらついていく。
ロリとはいえ女の子。それも可愛いロリだ。放っておいたらロリコン達が骨を折られて、大騒ぎになるかもしれないから付いていくのだ。
「ニンニク臭い……ううう……あ、トマトジュースだ、買おう」
白真珠が真っ先に籠に入れたのは、健康食品エリアにあるトマトジュースだ。
ペットボトルの中に、150ミリリットルの赤い液体が入っており、表面に『血がサラサラになるよ!吸血鬼もびっくりするくらい健康になれる!』と書いてある。
しかし可笑しい事に――トマトジュースの隣に設置されたニンニクには手を出さない。
ニンニクという食べ物は、確かに臭いが凄くするが……トマト以上に健康食品として扱われる人気食材だ。
カツオや肉への薬味としても使えて、とても素晴らしい食べ物なのだが、白真珠はニンニク嫌いなようである。
好き嫌いは良くない。吸血鬼なら兎も角、人間は偏った食生活をすると問題が発生する生き物だ。
後日、たっぷりと、ニンニク料理を食べさせてやろう。
……うむむ、白真珠がとんでもない場所へと移動してしまった。俺の足が止まる。
女性の下着コーナーには、色々な神秘的な物体が、整然と宝物庫の財宝のように置かれており、男に問答無用で羞恥心を与える結界と化していた。
子供用から大人用、果ては勝負パンティーまである。
他に女性客は居ないが、この下着エリアに入る勇気を俺はもてない。
「お師様?どうしたんです?」
「バ、バリアーがあって入れないんだ……」
「まぁ……1万円ショップって凄いんですね。
このパンティーとかどうです?僕に似合いますか?」
白真珠が見せてきたのは、黒い丈夫そうなパンティーだった。
質実剛健すぎる大人の下着だ。
白真珠が履けば……恐らく、白くて美しい太もものおかげで、
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