3話「ロリと寝てしまったが、俺はロリコンではないB-触手と美少女-」
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た影人間達が取り付いた。
異界にある勝者の塔に住み、影から影へと移動するストーカーのような幻獣である。
常に敗北が宿命づけられ、勝者への嫉妬心に狂っている悲しいアホどもだ。
つまり――幸せを謳歌するリア充を殺したい。そんな化物。
俺はスライム・サンをとんでもない人生の勝者で、異性からモテモテのハーレム野郎だと嘘の情報を教えてやる。
すぐに嫉妬に狂った影人間たちは、スライム・サンの影へと移動し、そこから一方的に魂を囲んで叩いてフルボッコ。
魂と肉体を繋ぐ重要な臓器をぶっ壊して満足し、影人間達は勝者の塔へと帰っていく。
魂が損傷したスライム・サンの巨大な肉体は、萎びたミイラのように枯れ果てていき――場には水を吹き出す龍水石が残された。
「ま、魔法って凄いんですね!あんな凄い化物を一撃とか最強です!
本当に弟子入りしても良いですか!トモヤさん!
いえ、先生?」
白真珠が憧れの目で俺を見ている。
無視していると、どんどん敬称を日替わりカレンダーのごとく替えて――
「お師様!」
心の中に、グッと来る。そんな素晴らしい敬称で呼ばれてしまった。
確かに白真珠は可愛くて素直そうな娘だが……なぜ、ロリなんだ……。
小さい娘に手を出せないし、俺はロリコンじゃないんだぞ……。
「ところで、お師様!」
「なんだ?」
「この石ってどれくらいの値段で売れますかね?」
白真珠の手元には、青くて丸い龍水石がある。いつの間にか拾い上げていたようだ。
「末端価格でも1億円くらいするだろうな」
「1億円!?」
「うむ、周りから魔力や感情を吸い取って水を作り出す石だからな、砂漠地帯や水源がない地域だと相場が跳ね上がる」
「わぁー!僕は今日からセレブですか!?」
……うむむ、アホだから良かったが、魔族と石が似たような生態を持っていて不思議だなぁと思わないのだろうか?
それ、スライム・サンの魂の残骸……なんて事は言わないでおこう。
セクハラ触手モンスターだと知ったら、すぐに握り潰しそうだ。
石になっている間は、スライム・サンは無害。
復活するために必要なエネルギーを、水の生産や自己の維持に費やすせいで復活もしなくて得なのだ。
人間の集落に持っていけば、どこかでエロい事をしている人間は必ずいるから、快楽のエネルギーにも困らない。
「お、お尻が痛い……うぅぅ……中古エルフになってしまったのです……」
……そういえば、襲われていた金髪巨乳エルフ娘を忘れていた。
今、彼女はほぼ全裸である。近くに元パンティー、元ドレスだった布切れがあるが、既に商品価値はゼロであり、雑巾にした方が良さそうだ。
恐らく……こういう出会い方をしてなかったら、俺はこのエルフ娘にプロポーズしていたかもしれない…
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