2話「ロリと寝てしまったが、俺はロリコンではないA〜初めての共同作業〜
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残らないような内容を選んで話す事にした。
「いいか……?
あいつらから見れば、人間は大量の感情エネルギーを吐き出す草なんだ。
しかも、ちゃんと『調理』して大量の感情を吐き出すように生き地獄を味わせてくる。
人間が生きたまま「食材として』料理される姿を想像してみるんだ」
「す、凄く大悪党な気がしました!魔族って悪いやつらばっかりなんですか!?」
「まぁ……俺たちから見れば悪党だが、魔族の中で一番マシなのは、快楽だけを食べる魔族だな。
人としては酷い目に合うが、拷問されたり、嬲り殺しにされたりしないだけ扱いが良い。
いざとなったら、そういう魔族や、魔族が生み出した魔物のテリトリーに逃げて、捕虜になるのがオススメだ」
「魔物って、魔族の手下なんですね。
つまり小悪党!」
「うむ」
「じゃ、あの魔物はどういう魔族の手下なんです?」
白真珠の小さな手が、進路上を指し示した。
平原の中に、不自然な感じに木が立っている。
木は種子を動物に運ばせて、どんどん森を広げる生存戦略を取っている生物だから、草原に1本だけ不自然に生えているのは違和感があった。
よく見たら、木の幹に小さな目があり、それがこちらを凝視している。
「あれは……飢餓の魔族が作り出した『トレント・スターブ』だな。
獲物を枝で捕獲して、可能な限り飢えさせて、死なないように栄養をプレゼントしてくる厄介すぎる奴だ。
主に森に生息している」
「よぉーし!悪党は滅びえちゃえー!」
白真珠が窓ガラスを開けて、自動小銃をトレント・スターブに向けた。
引き金を一回引く度に、3発の銃弾が飛び、硬い植物細胞の表面を抉る。
……十歳児が銃火器を持っていると……ここがアフリカの紛争地帯みたいに思えてくるな……。
「……もちろん植物の細胞は硬いから、お前がもっているような銃弾は通用し辛い。
倒したいなら火炎放射器の方がマシだな」
「うううっ……悪党なのに素直に倒されてくれませんっ……」
「だが、構造上ゆっくりとしか移動できないから発見さえすれば倒すのは容易だ……誘導弾!」
車両の前方に、誘導性能を極端に高めた魔力の弾丸が生成され、一直線にトレント・スターブの元へと飛んでいく。
本来なら、複数の弾丸を射出して、低い誘導技能を数で補う魔法だが、俺は逆に誘導性能を極端に強化した。
弾丸は一発しか生成しないが呪文は不要。
威力も最小限しかないが、生物には弱点が存在する。
魔力の弾丸が柔らかい目を直撃し貫き、そのままトレント・スターブ内部にある脳みそを破壊した。
外部に露出した臓器である目は鍛えられない。
食の神クッキングマスターが、トレント・スターブの身体と交換に、ゴールドアップル10個を場に残した。
白真
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