2話「ロリと寝てしまったが、俺はロリコンではないA〜初めての共同作業〜
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まで凄い健康優良児になったのだろう。
「……白真珠。自分が住んでいる世界の常識を知らないのは駄目だと思うぞ……。地球とかダンジョン世界とか関係なく、魔族の事は知っているはずだろ……」
「全く知りません。魔族って何ですか?」
うむむ……無駄に自信満々である。頭に詰まっている栄養が、オッパイの方に行ってしまったのかもしれない。
「いいか?魔族とはな……魂だけの生命体だ」
「幽霊さんですか」
「うむ、幽霊が魔界という環境に適応するために進化したのが魔族とか、一説では言われているな。
奴らは主に特定の感情をエネルギーとして偏食する」
「感情……?」
「アメリカでジャンクフードばっかり食べているデブとか居るだろう?
それ以上に奴らは、とんでもない偏食家なんだ。
まぁ……サバンナに住む草食動物の性質によく似ているな」
白真珠が「サバンナ?砂漠かな?」とアホっぽい返答をしてきたが、俺は説明を続けた。
「草食動物が同じ草ばっかりを食べていたらどうなると思う?」
「野草は不味いです。調理しないと美味しくないぁーって川原で食べて思いました。
きっと不味くて辛いです」
「アホかっ!?同じ草を食べていたら、弱い方が死ぬっていう結論が出ないのか!?」
「人類皆平等です、夏目漱石って人がそう言ってたらしいです」
「あの人は、逆の事を言っていた人だぞ!?
人間は平等ではない、勉強しない奴はウンコ的な事を言ってなかったか!?」
「まぁ、トモヤさんって博識なんですね」
夏目漱石さんに謝れ。今頃、あの世で泣きながら銀髪ロリを見て、教育制度が崩壊した現状を嘆いているぞ。
学問を教育しても……10年間も若者を徴兵するから何の意味もねぇーってさ。
「話を元に戻すぞ……サバンナの草食動物は共存するために、特定の部位しか食べないんだ。
草の先端だけを食べるシマウマ、葉だけを食べるヌー、それらが食べ残した部位を食べるトムソンガゼルのように、極端な偏食をする事で対立を防いでいる」
「草って無尽蔵にあるんじゃ……?」
「同じ物を食べていたら、草が減った時に弱い草食動物が排斥されるだろう?
魔族は魔族同士で対立しないために、感情エネルギーの偏食を行って、幅広く色んな種を残して共存してきた種族らしいんだ。
快楽だけを食べる魔族、悲しみだけを食べる魔族、絶望だけを食べる魔族……そんな感じに偏食家だ。
まぁ、米軍さんが80年前に起こしてしまった魔族が、偏食家だらけの変人集団な可能性もある訳だが」
「これだけを聞いていると悪党とは思えないような……?」
うむむ……白真珠は魔物を狩ったことがあるのに、悲惨な目にあった人間達を見たことがないらしい。
俺は子供が聞いてもトラウマが
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