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吸血姫はアホ可愛い!・ω・`)
2話「ロリと寝てしまったが、俺はロリコンではないA〜初めての共同作業〜
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ほどなるほど……高いですね」

「魔法の鞄に、同タイプの装甲車がもう一台入ってる。
冒険者なら手軽に買えて、使い捨てにできる量産品だな」

「な、なんて贅沢な!?車を使い捨てだなんて……勿体無いですよ……」

「それよりもお互いの戦力を確認しておこう。
俺は魔法を使えて、持ちネタが多い自由自在のオールラウンダーだ。
白真珠は何ができる?」

俺は車のエンジンを起動して、都市の外へと向けて移動しながら聞いてみた。
白真珠は、元気溌剌に、年相応の子供らしく――右手の小さな握りこぶしを見せつけてくる。

「僕はこの怪力が自慢です!
あと重い機関銃とか使えます!……弾丸を大量消費しすぎて、自動小銃に落ち着きましたけど」

白真珠が魔法の鞄から、自動小銃を取り出した。
ドラムマガジン式の大乱射仕様である。弾倉に100発以上の弾丸が装填されていて、弾幕を展開しやすい代物だ。
だが可笑しい。この銀髪ロリが銃器なんぞに依存しているのは不思議すぎる。

「……おい、白真珠。お前は魔法を学んだ事がないのか?
そんなに魔力が豊富なのに?」

「ええと、はい、僕……孤児院育ちで、魔法とかよく分からなくて」

「あのな、第二層から魔族が出るんだぞ?
物理攻撃無効の化物相手に、魔法なしは死ぬぞ。
一応、人間の身体には魂があるから、殴る蹴るの攻撃は有効だが……魔法を使わない近接戦闘はリスクがありすぎてオススメできない」

「あはははは……すいません。
ところで魔族ってなんですか?」

――俺は驚いて信号無視して、事故を起こしそうになった。
赤信号の交差点を俺の車が突っ切り、大勢の車がクラクションを鳴らして、罵倒してくる。
パトカーが近くに居たら、運転免許を剥奪されそうだ。

「トモヤさん!?信号無視は駄目だと思います!交通事故を起こすのは悪党の所業ですよ!」

「お前は一般常識知らんのかっ!魔族の事は新聞読んでたら知っているはずだぞ!?」

「つい先日まで地球で暮らしてたので……ダンジョン世界の事はよく分からないんですよね……。
生活費を稼ぐためにバイトしたりして忙しかったですし……。
あ、でも、地球だと太陽浴びるだけで辛かったんですけど、こっちの世界の太陽だと何故か平気で最高だなぁと思いました」

そういう問題なのだろうか……?
太陽が苦手とか、まるで吸血鬼のようなひ弱さだ。日光浴は万能の良薬と言われるくらいに健康に良い行為なのに……それを実感できないのは不憫すぎる。
ダンジョンの上に張り付いている謎の太陽は、光っているだけの紛い物で、魔族と似たような生物だが、浴びるだけで骨に必要な栄養素ビタミンDをプレゼントしてくれる素晴らしい代物だ。
恐らく、偽の太陽光が健康に良すぎるから、白真珠はここ
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