???序章 出会いと別れ 3
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犯の間に降り立ち、ルシアの代わりに
「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
「ランファーーーーー」
魔方弾を受け止めたのだ。
魔方弾の放つ光は部屋全体を包み込み 直接、弾には当たっていないがルシアも光に包まれあまりの眩しさに目をつむりなにも見えなくなった。
その隙に誘拐犯はヨナを抱えルシアに背を向け首だけ振り返り
「………我らの王のために」
とだけ言い残し シュッパンと何処か遠い場所へ瞬間移動した。
光が消えやっと見えるようになり 我に返ったルシアが見たものは、ボロボロに崩れ去ったロボットとの残骸と
自分を庇ったために瀕死の大けがを負い意識を失い横たわっているランファの姿だった。
もうこの部屋のどこにもヨナの姿はない-
もうこの世界のどこにもヨナは存在しない-
もう永遠にヨナは戻っては来ない……-
「そんなはずなんてない…。ヨナは絶対にどこかにいる。
どこかに囚われて寂しがって泣いてるはずだ…。僕が…僕が…僕が助けに行かなくちゃ…」
血をぼたっぼたっと垂らしならルシアは朦朧とした足取りでランファを抱え石の神殿を後にした…。
数日後
誰かが神殿に入ったと知らせを聞いた管理局委員の者達が調査をするため遺跡に入ったところ
月の花の花びらでつくられた道しるべは無くなっていたらしい。
ルシアが粉々に破壊したロボット達も消え、驚くべきことにルシアが大量に残した血痕がすべてきれいさっぱり無くなっていたそうなのだ。
いや正確にいうのであれば、最初からなにもなかった。
ここではなにも誰も立ち入っておらずなにも起きなかった、壊れた遺跡は 壊れたそのままの状態であったというのだ。
誰かが偽装工作したのか?
誰が?
なんのために――?
序章 出会いと別れ -終-
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