なにこれ?
[2/3]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初
のな数秒ぐらい。
数百キロとかとても移動できる距離じゃ無いですね。
野菜戦士でも難しいでしょう。
物理的な手段での移動は無理。
瞬間移動の類いでもないと移動は無理ですよね。
つまりスキマで移動ですか?
やっぱりとんでも移動の原因は此ですよね。
能力で勝手に移動したって事ですか?
…あの立ち眩みが怪しいですか。
あの時に能力が発現した?
まぁ幸いと言うか此所は異世界とか外国では無いんです。東京だとしたら地元はほんと遠いですが…自力で帰れる範囲。兎に角帰りましょうか。帰ってから考えましょう。この空間落ち着かない。
さて、どうやって帰れば…?
スキマは何となく使える様になってますが、此処から直接地元に行くのは無理な気が……いけそうな気もしますが……突然出てきた能力、あんまり必要ないなら利用したくないですね。
普通の移動で帰る。
電車ですね。
外の様子を窺う。
人気が無い所を選んで外に出ました。
出たのは路地裏。
出たのは良いですが、はぁ、表通りは人の数がスゴい。また騒がれるかも。人混みとか嫌いなのに、私は覚悟を決めて外に出ました。
「うおお!?」
「ゆ、ゆかりんだ!」
「り、リアルだ」
「くっ!スゴい!あんな美人がコスプレするなんて」
「ほ、微笑んでください!」
「踏んでください!」
また人だかりに囲まれました。
何ですかこれ、予想より反応が多すぎます。
出てから一分ぐらいでですよ。
地元の数十倍の反応が。
オタク密度が高い?
「あ、あの握手を」
はぁ…気持ち悪い壁のせいで前に進めない。
今こそ能力を使うときとか……使えるわけが無いですよねーー。
あまりやりたくない手段ですが仕方ないですか。
高校生活の一年でイヤイヤ習得した技能、袖から扇子を取り出してバッと広げる。
「退いてくださる」
開いた扇子を顔に当ててニッコリと笑いながら言う。 女装してる自分がしてるとは思わない無の意識。
似非大物大妖怪風演技。
自分では良くわかりませんが地元ではこの演技の前に は、不良も道を開けてくれるクオリティがあります。
「は、はひ」
ざっと壁が開いた。その中を進みます。
なるべく顔は微笑みから崩さない事を心がけて……内心何してるんだろうと思えて泣きたい。
「こ、腰が」
「スゲェ、スゲェよぉ。絶対にゆかりんだよぉ」
腰を抜かして恍惚としてるキモいのなんて見えない。
そのまま歩いて人の包囲を抜けました。
追っ手が来ない様にあえて人混みに入り素早く移動。
運よく直ぐに駅を見つけれました。
駅名……やっぱり東京の銀座近く。
幸いと財布は持ってきたので地元までの電車代はあるんです
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ