暁 〜小説投稿サイト〜
真剣で私に恋しなさい!S〜それでも世界は回ってる〜
25部分:第二十一話 Day by Day
[3/3]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
よ」

「それを今週何回聞いたよ……大和いじってこいよ。今日決闘で負けたから」

「ほぅ……それはイジリがいのある……なぁ、悠里」

「ん?」

「ちょっと相談がある」

「相談?」


モモが相談なんて珍しいので、俺は聞いてみることにした。


「実はな……最近、力の加減がわからないんだ」

「……は?」

「島津寮の風呂を壊した時、確かに私は力を入れてはいなかった。けど、実際は壊してしまうほどの力を出してしまっていた」

「あ〜……」


そういえば鉄爺言ってたな……力の制御が不安定だとかって……


「こんな話お前にしか出来ないし……正直、自信が無いだ。確かに負けない自信はあるが、力の制御できる自信がない……」

「モモ」


俺はそう言ってうなだれたモモの眉間を指で突いた。いきなり突かれたモモは眉間に手を当てて講義する。


「い、いきなり何をする!?」

「なに弱気になってんだよ、お前は。それでも武神か?」

「お前なぁ……真剣に悩んでるんだからもっと真面目に聞いてくれても……!」

「いいんじゃねぇの?別にさ、答えなんか無数にあるんだ。そうやってもやもやウロウロしてるって事は、出口を探し続けてるってことだろ?思考停止じゃないし、そうやって身を持って体験して自分で探さないと、意味ないじゃん」

「む……」

「それにさ、モモ言ったろ?ファミリーを守る人になるってさ。ならとりあえず、それでいいだろ」

「……本当にそれでいいのか?」

「モモがそう決めたんなら、それでいい。もし暴走したら俺が止めてやるから安心しろよ」


そう言って俺はモモの頭を撫でる。これは昔からの癖だから、今更治そうとは思わない。


「またお前は私を子供扱いする……」

「あれ?嫌いか?」

「い、いや……むしろ好きだが……///」

「ならいいだろ」

「むー……///」


モモは頬を赤くしながら、なすがままに頭を撫でられた。その様子を見ていた京は、


「むー(メラメラ)」

「み、京?なんか怖いぞ?」

「兄さん……場所を考えてやってくれ……」

「全くもう……」


嫉妬の炎を上げて、周りはその被害が来ないことを祈った。
************************************************

タイトルに意味はあまりありません。
タイトルが思い浮かばずこれになりました

[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ