第一章
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」
怪訝な顔になってだ、新月は紗奈衣に問うのだった。その度に。
「満月ちゃんへの依頼は」
「あの娘にはないわ」
紗奈衣はこう新月に答えた。
「今回は」
「満月ちゃんも一緒に出して下さい」
新月は紗奈衣に頼んだ、それもこうした話の時は常に。
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